[PR]

 「白52ツギは、ありがたいと思いました。手を抜いて左上56にカケ、黒57、白59ならいい勝負だったのでは」と一力。次いで黒は参考図黒1ぐらいのものだが、白2のフクレがしゃれている。黒3のあと白a、黒b、白cがうるさい。右下の白七子取りは15目くらい。たいした地ではない。白12までとなれば、むしろ白が盛り返しているという。

 黒55までが午前中の進行。白は54までの四子が重荷になり、苦しい展開になった。

 白56のカケ一本でやめたのは「利かしの意味があるかと」と張。しかし白59にノビて、黒58を許しても「白Aなどと模様の接点に向かうほうが、実戦よりまさりました」と金解説者。

 一力は39分の長考で黒59と白の手抜きをとがめ、白模様を制限する。ここで白の打つ手が悩ましい。白Bと広げても黒Cと踏み込まれると白のほうが薄く、とても取れない。そこで、利かないのは承知の上で白62とカケツいで、打ち込みを牽制(けんせい)した。

 一力が再び長考に沈んだ。

(内藤由起子)

 消費 黒:1時間31分 白:1時間13分 (持時間各5時間)

[ 次の譜へ ]