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 七大タイトルの一つ、十段を獲得するなど「ポスト井山裕太」のひとりとして挙げられる伊田篤史。名人戦ではここ4年、最終予選まで勝ち上がるも、リーグ入りには届かなかった。今年こそと思って臨んでいることだろう。

 対するは本局まで12連勝と絶好調の富士田明彦。富士田の自戦解説でお届けしよう。

 「黒7まで伊田さんはノータイムだったので、研究済みと思い、白8とはずしてみました」と富士田。黒9、11には白12のハネから14のツケが最近の流行形だ。

 白22の切りは「やりすぎだった」。白28の急所にノビるべきだったという。続いて黒22ツギ、白38が相場。白Aのアテは大したことがないのに利きだと富士田も伊田も思い込んでいた。

 「黒25では28にフクラむべきでした」とは伊田の局後の反省だ。つまり双方にとって28の地点が急所だった。白Bのオサエには黒25の切りが厳しい。白はオサえずC、黒D、白E、黒F、白A、黒B、白G、黒Hの変化が考えられ、いい加減な分かれだという。

 白26のアテから石の流れで28と急所を占めたのは富士田。ここで「やれそう」との感触を得た。

(内藤由起子)

 消費 黒:1時間0分 白:1時間15分 (持時間各5時間)

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