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 観戦記はリーグ新参加者3人を決める最終予選決勝に移る。1組は林漢傑八段と安達利昌六段が顔を合わせた。

 台湾出身の林は林海峰名誉天元門下。第36期以来のリーグ入りをめざす。この間、鈴木歩七段と結婚し、現在は2人の娘のお父さんだ。35歳になった。

 28歳の安達は小松英樹九段門下。初のリーグ入りがかかる。彼こそ本物の天才との声があるほど評価は高い。同門で三つ年下の横塚力七段は今年本因坊リーグ入りを果たした。ここは兄弟子の威厳を示したいところだ。

 2人とも棋士として滅多にないチャンスを迎えている。緊張しないほうがおかしい。

 左下の黒11に注目。先着の功を生かすなら黒Aに飛んで白10の一子への攻めを狙うのが自然だ。実戦の白20まで、安達は実利を優先した。「大一番らしい慎重な石運びです」と解説の大矢浩一九段。

 林もいつもの彼ではないようだ。黒23に対して、らしくない針路をとる。

(松浦孝仁)

 消費 黒:34分 白:15分 (持時間各5時間)

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