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20歳の井山八段、昨年に続き名人に挑戦 囲碁七番勝負

2009年7月2日

写真小林九段をやぶり挑戦権を獲得した井山裕太八段=2日午後、大阪市北区、南部泰博撮影

 第34期囲碁名人戦(朝日新聞社主催)の挑戦者が2日、井山裕太八段(20)に決まった。名人戦史上最年少の19歳で初挑戦した昨年に続いての大舞台。迎える張栩(ちょう・う)名人(29)も史上初の五冠を4月に達成し、充実期にある。成長著しい次代のエースが、囲碁界の第一人者にどう挑むのか。注目の再挑戦、七番勝負の開幕第1局は9月3、4の両日、札幌市で打たれる。

 6戦全勝で挑戦者決定リーグ戦(9人の総当たり)の単独首位を走っていた井山八段はこの日、大阪市の日本棋院関西総本部で小林覚九段に黒番中押し勝ちして7戦全勝とし、挑戦権を射止めた。ほかに全勝者、1敗者はなく、8月の最終戦を残しての圧倒的なリーグ優勝だった。

 昨年の七番勝負は3勝4敗と、張名人をあと一歩まで追いつめた。その戦いぶりに、今期リーグ開幕時には挑戦者候補の筆頭に挙げられ、有力候補だった山田規三生九段(今年1月)、高尾紳路九段(3月)らをリーグ前半で下して他を引き離した。先を見据えた落ち着いた打ち回しに磨きがかかり、劣勢にあっては巧みに動いて逆転につなげた。今年の公式戦勝ち星は25勝9敗で全棋士中トップ。3〜5月に三つの世界戦本戦に参戦するなど、国際的にも飛躍の年を迎えている。

 井山八段は大阪府東大阪市出身。02年に12歳でプロ入りした。16歳だった05年に阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦で公式戦の最年少優勝記録をつくるなど、碁界の最年少記録を次々と塗り替えている。

 迎え撃つ張名人は今が全盛期。昨年11月に名人を防衛するや12月に天元、王座を奪取。名人、碁聖に加えて四冠とし、今年4月の十段奪取で、現行の七大タイトル戦史上では初の五冠王となった。(伊藤衆生)

 井山八段の話 昨年、張栩名人に負けた時、七番勝負の舞台に戻ってきたいという気持ちが強かった。それが実現できて、とてもうれしい。張名人はいま無敵という感じですが、自分の力を精いっぱい出し、昨年よりいい碁が打ちたい。勝ちたいという気持ちは昨年よりも強い。

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