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囲碁名人戦七番勝負第1局2日目ダイジェスト

2009年9月4日

写真第1局に勝利した張栩名人。手前は挑戦者の井山裕太八段=4日午後7時39分、札幌市の京王プラザホテル札幌、吉本美奈子撮影

図拡大(139〜236手)

写真張栩名人(左)と井山裕太八段の対局が再開し、2日目が始まった=4日午前9時3分、札幌市の京王プラザホテル札幌、吉本美奈子撮影

図拡大(116〜138手)

図拡大(84〜115手)

写真会場のホテル内で開かれた大盤解説会で、ファンらはマイケル・レドモンド九段の丁寧な解説に耳を傾けた=札幌市中央区

写真封じ手「9の十一」が記された封じ手用紙

●張名人が先勝

 第34期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局は4日、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌で2日目が打ち継がれ、午後7時31分、張栩(ちょう・う)名人(29)が挑戦者の井山裕太八段(20)に304手までで黒番半目勝ちした。残り時間は張名人8分、井山挑戦者が2分。第2局は16、17の両日、熊本市で。

●夜戦に突入

 午後6時でNHK衛星第2の放送も終了。昨年の七番勝負で最も決着が遅くなった第1局の午後6時34分も過ぎ、夜戦に突入した。

 挑戦者の残り時間は2分。一時は挑戦者より約2時間多かった名人の残り時間も1時間を切った。名人は時折「まいったな」などとつぶやいたり、頭に手をやったりしている。対する井山挑戦者は、無言で淡々と打ち続けている。お互いにまだ予断を許さない難解な終盤が続いている。

 ホテルでは、レドモンド九段と巻幡多栄子三段による大盤解説会が再開された。熱心なファンが勝負の行く末を見守っている。

●優劣不明の熱戦

 終盤に入り、検討も熱を帯びてきた。井山挑戦者は持ち時間が10分を切り、秒を読まれている。

 河野九段は「少し前までは名人が良いと思いましたが、左下のコウが複雑で、すごく際どい勝負です。黒としてはこのコウを利用して得をしたい。コウをあやまった方が負けるでしょう」と話す。優劣不明の熱戦のようだ。

●大盤解説会、盛況

 対局場のあるホテルでは大盤解説会が開かれ、ファンら約200人が集まった。マイケル・レドモンド九段は、「初めは井山さんがいいと思いましたが、張さんもやる気が出てきたのではないでしょうか」などと述べながら、両者の手の意図などを解説。「次の一手」コーナーでは71人が正解し、抽選で30人に色紙や扇子が賞品として渡された。

 札幌市の会社員の男性(26)は「僕らに近い目線で話してくれてわかりやすかった」と話した。

●上辺は黒地に、焦点は左辺へ

 白124までで右上が一段落すると、名人は黒125にハサんで左上の白一子にプレッシャーをかける。これは上辺を重視した打ち方。白に126、128とツケノびさせて黒129とナラび、さらに131とくすぐる効果で、137までと上辺を地にした。挑戦者が左辺白138にまわり、ここにどれほどの白地がつくかが焦点になった。

●再開

 午後1時になり、対局が再開した。数分考えて井山挑戦者は「17の五」のハイを選んだ。

●昼食休憩に

 正午になり、井山挑戦者が116手目を考慮中に昼食休憩に入った。消費時間は張名人4時間10分、井山挑戦者6時間13分。午後1時に再開する。

●戦い、上方へ

 封じ手は検討陣も予想していた白84のアテ。名人が黒85と抜き、白86から黒91まで滞りなく進んだ。挑戦者が33分考えた白92のカケツギで、碁盤の下半分で続いてきた戦いは一区切りとなった。ここで名人が黒93と星を占めたのに対し、挑戦者は中央を意識して白94。さらに名人は黒95とカカって、戦いは上方へと移った。解説の河野臨九段は「上方の戦いはまだ難しい。これからの勝負です」と話す。

●封じ手は「9の十一」

 張栩(ちょう・う)名人(29)に井山裕太八段(20)が挑戦する第34期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局2日目が4日午前9時、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌で始まった。現在五冠の張名人は3期連続通算5期目、2年連続の挑戦となる井山八段は史上最年少での名人位獲得を目指す。

 午前8時53分、3日とは逆に、井山八段が先に入室した。名人は同55分に入室。9時になり、立会人の石田秀芳二十四世本因坊が封筒を開く。封じ手は「9の十一」のアテだった。

 持ち時間各8時間のうち、1日目の消費時間は張名人が3時間11分、井山挑戦者が4時間21分。4日夜までに決着する見込み。

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