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井山挑戦者が勝利 囲碁名人戦七番勝負、1勝1敗に

2009年9月17日

写真第2局で張栩名人(左)を下し、対局を振り返る挑戦者の井山裕太八段=17日午後7時16分、熊本市のホテル日航熊本、森下東樹撮影

 第34期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局は17日、熊本市のホテル日航熊本で2日目が打ち継がれ、午後7時8分、挑戦者の井山裕太八段(20)が張栩(ちょう・う)名人(29)に255手までで黒番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイとした。持ち時間各8時間のうち残りは名人1分、挑戦者3分。第3局は24、25の両日、兵庫県宝塚市で。

 挑戦者が競り合いのなかから攻勢に立って一気に優勢を築き、終盤の名人の粘りにも冷静に応じて勝ちきった。

 右辺黒79(封じ手)から始まった2日目。中央にまで拡大した攻防は白88のツケに挑戦者が黒89、91と反発したことから急戦に発展した。

 白96が働きに乏しい手で、名人は局後に後悔した。挑戦者は右辺に不安定な一団をかかえての戦いだったが、黒105から白の包囲網を攻めに出て、黒125で白三子を取り、下辺黒127に打って優勢を確立した。

 名人は右下のコウを争いながら必死に追い込みをはかったが、挑戦者は秒読みに追われながらも乱れることなく、冷静に受けきった。

 解説の小松英樹九段は「右辺の攻防が難解を極めました。普通は考えない黒89、91という発想がすばらしく、勝因になったと思います」と話した。(伊藤衆生)

 〈井山挑戦者の話〉 1日目の右下の分かれが不本意で、右辺で何かやるしかないと思った。黒105からの攻防で少し良くなった気がします。

 張名人の話 途中まではそれなりに自信があった。白96では101に打つのが有力だった。96と打っては苦しく、以後、チャンスはなかった。

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