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井山挑戦者、中押しで3勝目 囲碁名人戦第4局

2009年10月8日

写真対局終了後、笑顔で取材にこたえる井山裕太八段=8日午後、仙台市太白区、村瀬信也撮影

 第34期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局は8日、仙台市太白区の茶寮宗園で2日目が打ち継がれ、午後3時53分、挑戦者の井山裕太八段(20)が張栩(ちょう・う)名人(29)に159手までで黒番中押し勝ちした。井山挑戦者は対戦成績を3勝1敗とし、史上最年少での名人位奪取へあと1勝と迫った。持ち時間各8時間のうち残りは、白番の張名人が1時間47分、井山挑戦者は56分。第5局は14、15の両日、静岡県熱海市で。

 挑戦者が、長期戦を思わせる混迷の局面から鮮やかな決め手を放って、力強く名人を押し切った。

 右下黒23の強手から戦いになった1日目は、左下黒53の手筋で挑戦者がポイントを挙げ、黒が優勢に立った。

 右上黒83(封じ手)からが2日目。局面を複雑化しようと厳しい手を繰り出す名人に対して、挑戦者も昼の休憩直後、積極的に左上黒115へ仕掛けた。上辺白126に黒が手を抜くに至って、検討陣から「白優勢では」という変化図がつくられるほどの混迷の局面になった。

 まだまだ終盤まで戦いが続くと思われた矢先の左上黒145、147、149がうまい決め手。白は中央の一団が危険なために左上を頑張りきれず、完全に黒勝ちのコースに入った。最後は名人が白158と取ったために白の一団が頓死した。

 解説の高尾紳路九段は「両者、一歩も引かない戦いは実に見応えがありました。まだ難しいと思われた局面で、一気に決めた挑戦者の力強さが光った一局です」と話した。(伊藤衆生)

     ◇

 井山挑戦者の話 形勢はわからなかったけれど1日目の左下はうまくいったと思った。黒145のハネでようやく、形勢に自信を持ちました。

 張名人の話 1日目で失敗して、はっきり苦しかった。一瞬、勝負になったと思ったが……。白130では上辺の黒を取るべきでしたか。

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