2011年8月4日
第36期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は4日、最終戦を終えても優勝が決まらず、井山裕太名人(22)への挑戦権争いは、6勝2敗の山下敬吾本因坊(32)と羽根直樹九段(34)による8日のプレーオフ(同率決戦)にもつれ込んだ。プレーオフ決着は、6年ぶり14回目。
5勝2敗の山下本因坊、羽根九段、結城聡天元の3人に絞られていた挑戦権レースは、この日、まず山下本因坊が直接対決で結城天元を下した。続いて羽根九段が半目勝負を制し、成績1位に2人が並んだ。
山下本因坊には8年ぶり2度目の、羽根九段には初の名人挑戦がかかる。
9人の総当たりで行われたリーグ戦はプレーオフを残して全日程を終了。リーグ落ちは林漢傑七段、坂井秀至碁聖、趙治勲二十五世本因坊の3人に決まった。
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結果は以下の通り(左が勝ち、△先番、敬称略)。
山下敬吾(6勝2敗) 中押し △結城聡(5勝3敗)
羽根直樹(6勝2敗) 半目 △坂井秀至(2勝6敗)
△高尾紳路(5勝3敗) 中押し 林漢傑(3勝5敗)
△張栩(5勝3敗) 4目半 趙治勲(1勝7敗)
※全日程を終了した溝上知親は3勝5敗