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囲碁名人戦7番勝負 第1局2日目

写真:井山名人が頼んだおやつ拡大井山名人が頼んだおやつ

写真:自作の詰碁を解説する張栩棋聖拡大自作の詰碁を解説する張栩棋聖

写真:封じ手を打ち下ろす山下敬吾本因坊(右)。左は封じ手を確認する井山裕太名人=2日午前9時4分、東京都文京区の椿山荘、遠藤真梨撮影拡大封じ手を打ち下ろす山下敬吾本因坊(右)。左は封じ手を確認する井山裕太名人=2日午前9時4分、東京都文京区の椿山荘、遠藤真梨撮影

図:最終図(1―273)拡大最終図(1―273)

●挑戦者が先勝

 1日から東京都文京区の椿山荘で打たれていた第36期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)第1局は2日午後7時20分、挑戦者の山下敬吾本因坊が273手までで井山裕太名人に黒番5目半勝ちし、初の名人位獲得へ向け好スタートを切った。持ち時間各8時間のうち、残りは挑戦者、名人とも2分。

 第2局は14、15日、京都市左京区の国立京都国際会館で。

●挑戦者、おやつも食べず

 対局時は昼食をとらないという挑戦者だが、きょうはそれだけでなく3時のおやつも注文しなかった。コーヒーをすすったくらいだ。ちなみに名人は昼食に温かいそば、おやつにフルーツ(メロン、パパイア、カキ、マスカット)と紅茶を頼んだ。

 昼食休憩までは、わずか5分だが挑戦者のほうが消費時間で上回っていた。摂取カロリーは名人が大きくリードしている。

●対局再開

 午後1時、対局が再開した。手番だった挑戦者は9分ほど考え、右上黒75とツイだ。

●名人仕掛け、戦線広がる

 挑戦者が75手目を考慮中に定刻の正午になり、昼食休憩となった。消費時間は挑戦者5時間24分、名人5時間19分。

 2日目に入ると、局面は名人の仕掛けから難解を極め、戦線が拡大した。名人が右上を白58、60と動いたのに対し、挑戦者は黒61、63と対抗。読み合いの勝負となっている。

 解説の張栩棋聖は「名人の仕掛けは最強手、挑戦者の応手もおそらく最善でしょう。この攻防は、間違いなく形勢を左右するポイントになります」と話した。

●張栩棋聖、あの裏話明かす

 本紙での解説は張栩棋聖にお願いしている。名人と本因坊、そして棋聖。対局室には三大タイトル保持者がそろう時間帯もあり、開幕にふさわしい豪華な顔ぶれが実現している。棋聖は2年前に失冠して以来の名人戦。厳しい顔つきで対局を見守っている。

 張栩棋聖といえば、殺虫剤大手のフマキラーが募った詰碁に「蚊」の文字をあしらった作品を応募し話題となった。1日夜の検討室では、その「蚊を殺す」詰碁を自ら並べ、創作の裏話を明かした。「詰碁を作ったのは手合で負けた日。熱くなっていたので、1時間ほどで作りました。もう作れないと思います」。笑顔で振り返ると、棋聖の熱心さに検討陣は感嘆していた。

 「蚊」の詰碁はフマキラーがホームページ(http://www.fumakilla.co.jp/)で公開している。

●封じ手は14の十

 井山裕太名人(22)に山下敬吾本因坊(32)が挑む第36期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)第1局が2日、東京都文京区の椿山荘で打ち継がれた。

 午前8時53分、まず井山名人が対局室に入り、碁盤を磨いて挑戦者を待った。1分ほど後、山下本因坊が入室すると、両者は軽く会釈を交わした。挑戦者は座ると目を閉じ、心を落ち着けた。

 午前9時、立会人の石田秀芳二十四世本因坊の合図で、両対局者は1日目の棋譜を再び並べ始めた。56手目までを見届けると、立会人が封じ手を開いた。「封じ手は14の十です」。白14の左にハネる手で、検討陣も候補の一つとして挙げていた。

 持ち時間各8時間のうち、封じ手までに挑戦者が3時間55分、名人が3時間52分を使った。2日夜までに決着する見通し。

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