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名人、長考の末に封じる 囲碁名人戦・第3局

2011年9月21日

図:途中図(21―55)拡大途中図(21―55)

写真:途中図(1―21)拡大途中図(1―21)

写真:井山名人が注文した海鮮丼拡大井山名人が注文した海鮮丼

写真:第36期囲碁名人戦七番勝負第3局で第一着を打ち下ろす山下敬吾本因坊(左)。右は井山裕太名人=21日午前9時、青森県弘前市の藤田記念庭園、松本敏之撮影拡大第36期囲碁名人戦七番勝負第3局で第一着を打ち下ろす山下敬吾本因坊(左)。右は井山裕太名人=21日午前9時、青森県弘前市の藤田記念庭園、松本敏之撮影

写真:第36期囲碁名人戦弘前市実行委員会が作った扇子と、碁石を模した菓子拡大第36期囲碁名人戦弘前市実行委員会が作った扇子と、碁石を模した菓子

写真:弘前城をバックに握手をする井山裕太名人(左)と挑戦者の山下敬吾本因坊=20日午後3時17分拡大弘前城をバックに握手をする井山裕太名人(左)と挑戦者の山下敬吾本因坊=20日午後3時17分

●名人、長考の末に封じる

 午後5時を前に井山名人が動かなくなった。しばらくしてあぐらから正座に座り直し、午後5時32分、56手目を封じる意思を示した。46分の長考だった。消費時間は山下本因坊3時間9分、井山名人4時間23分。対局は22日午前9時に再開する。

●右下で小競り合い

 昼の再開後、白26までで右上は一段落。挑戦者が27、29に転じて、焦点は下辺に移ったかに見えた。互いに白30、黒31と中央にトビ合い、大きな戦いになりそうな気配があった。だが、名人が白32とツケたことから、右下で小競り合いが始まった。第1局、第2局と違い、本局はなかなか正面衝突にならない。

●個性あふれる展開

 20日の前夜祭では、両対局者が退出後、工藤九段や結城聡天元らが第3局の見どころなどを語った。

 10月から井山名人を相手に防衛戦を戦う結城天元は、「井山さんには名人戦で力を使っていただきたい」と会場の笑いを誘う一方、「山下さんは先番を得意としているので、それに対する井山さんの白番の作戦が楽しみ」と述べていた。

 実戦は、両者が慎重に時間を使って工夫を凝らしあう展開になった。工藤九段は「互いの個性があふれている。まだ、ぶつかりあってはいないが、2人の対決だからいずれ激しい戦いになるでしょう」と話した。

●右上で気合の応酬

 午後1時になり、対局が再開した。

 午前中は本格的な戦いにこそならなかったものの、右上で反発の応酬になった。

 挑戦者の黒1、3、5の中国流と、名人の白2、4の二連星の布陣。黒白が逆だった第2局では、名人が中国流、挑戦者が二連星だった。

 星からケイマにシマる白6と8は最近の流行で、四線に高く打った黒7や9は勢力を重視する挑戦者らしい着手だ。

 右上黒17のコスミツケに受けず、名人は気合で白18の様子見を放つ。対する挑戦者も白18には受けずに黒19と連打した。解説の結城聡天元は「激しい攻防ではありませんが、互いに相手の注文に乗るのを嫌って工夫しています。反発心の旺盛な両者らしい進行です」と話した。

●昼食休憩に

 井山名人が22手目を考慮中に正午を迎え、昼食休憩に入った。消費時間は山下本因坊が1時間21分、井山名人が1時間39分。対局は午後1時に再開する。

 昼食に井山名人は海鮮丼を注文。山下本因坊は第1局、第2局と同様に頼まなかった。

●熱烈な歓迎

 両対局者と関係者は20日、弘前城がある弘前公園を散策。その後、対局場の藤田記念庭園であった歓迎レセプションでは、津軽三味線の演奏が披露されるなど、熱烈な歓迎を受けた。

 検分の後、宿泊場所でもある市内のホテルで前夜祭が開かれ、約180人のファンが集まった。山下本因坊は、過去に天元戦の挑戦者決定戦で立会人の工藤紀夫九段に敗れていることなどに触れ、「青森出身の棋士には貢献している。今回は応援して欲しい」とあいさつ。井山名人も「青森に来るのは3年前の名人戦以来2度目。その時は勝つことができたので、また次に来たいと思うためにいい結果を残したい」と応じて、会場を沸かせた。

●挑戦者の第一着は右上星

 井山裕太名人に山下敬吾本因坊が挑む第36期囲碁名人戦七番勝負第3局が21日、青森県弘前市の藤田記念庭園で始まった。ここまで1勝1敗のタイ。どちらがリードを奪うか、注目の1局だ。

 定刻の午前9時、立会人の工藤紀夫九段が「時間になりましたので、始めてください」と告げると、山下本因坊は第一着を右上星に打ち下ろした。ほどなくして井山名人は左上星と応じた。

 対局は2日制で、持ち時間は各8時間。22日夜までに決着する見込み。

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