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囲碁名人戦七番勝負 第3局2日目ダイジェスト

2011年9月22日

写真:封じ手を打つ井山裕太名人(右)と立会人から封じ手を示される山下敬吾本因坊(左)=22日午前9時3分、青森県弘前市の藤田記念庭園、松本敏之撮影拡大封じ手を打つ井山裕太名人(右)と立会人から封じ手を示される山下敬吾本因坊(左)=22日午前9時3分、青森県弘前市の藤田記念庭園、松本敏之撮影

写真:井山名人が注文した山菜そば拡大井山名人が注文した山菜そば

図:終了図(1―197)拡大終了図(1―197)

●挑戦者の山下本因坊が2勝目

 第36期囲碁名人戦七番勝負第3局は22日、青森県弘前市の藤田記念庭園で打ち継がれ、午後7時5分、山下敬吾本因坊(33)が井山裕太名人(22)に197手までで中押し勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。残り時間は山下本因坊が5分、井山名人は1分。第4局は10月5、6日、静岡県下田市で。

●名人、激しい追い上げ

 午後6時を回り、NHKのBSの中継が終了した。山下本因坊が優位と見られていたが、井山名人が猛然と追い上げている。大変化が生じており、検討室では「もつれてきた」の声が上がる。勝負の行方はまだ見えない。

●挑戦者が優勢

 拡大していた戦いは、挑戦者が黒107で白の中央三子を制し、左辺でも生きたことで、検討陣からは「黒よし」の声が出始めた。結城天元は「黒が優勢ですが、上辺が未確定でまだはっきりとはしていません」と話す。持ち時間も、井山名人が秒読みに入ったのに対し、山下本因坊は1時間以上残している。井山名人はどれだけ盛り返せるだろうか。

●戦いの連続

 大石同士の攻め合いぶくみだった下辺の攻防は、白が88のツケから左下に連絡。一方の黒も中央93のマゲを利用して95とトビ出し、ひとまずは危機を逃れた。

 ここで名人には戦いを収束させる手段もあったが、白96と出て戦いの続行を選択した。中央や左辺など不確定要素が多い。両者の読み比べが続く。

●大盤解説会、始まる

 局面が緊迫してきた午後1時半、対局場からほど近い弘前文化センターで大盤解説会が始まった。スクリーンには両対局者の映像と盤面が映し出され、訪れたファンらが見入った。台風15号の影響で市内の小中学校が休校になったこともあり、会場には子どもたちの姿も見られた。

 壇上には金秀俊八段と万波奈穂二段が登場。優劣の判断はつきかねるようで、金八段は「この局面がどうなっているのか、こちらが聞きたいぐらい。ここは勝負の分かれ目ですね」と話した。

●対局再開

 午後1時に再開。下辺一帯が険しさを増すなか、午後の戦いに入った。

 名人の封じ手白56(下辺のボウシ)からが2日目の戦い。名人は、未解決の右下を横目に挑戦者の出方をうかがった。

 挑戦者の黒57を待って、名人は白58とコウを仕掛け、右下を譲るかわりに左辺を白60、62と連打した。右下を取った黒が確定地では上回るが、白は攻めながら地を増やすのが狙いだ。下辺の戦いで挑戦者が黒75と頑強に抵抗。不安定な大石同士をめぐる難解な攻防になった。大石同士の攻め合いに発展する可能性もあるという。

●昼食休憩に

 山下本因坊が83手目を考慮中に正午になり、昼食休憩に入った。消費時間は山下本因坊が4時間42分、井山名人が5時間46分。午後1時に再開する。

 昼食に井山名人は山菜そばを注文。山下本因坊はこれまで同様、注文しなかった。

●城下町、弘前

 対局が行われている弘前市は人口約18万人。今年、築城400年を迎えた弘前城を中心とする城下町だ。

 リンゴの生産量は全国の約2割を占め日本一。特産のリンゴを材料としたジュースは、対局中の両者にも出された。市内にはりんご園の中を走る「アップルロード」と名付けられたドライブコースもある。

 市内では、21日は雨が降り続いたものの22日の朝までに上がり、現在は時折晴れ間ものぞいている。

●封じ手は「9の十四」

 井山裕太名人(22)と山下敬吾本因坊(33)が1勝1敗のタイで迎えた第36期囲碁名人戦第3局は22日、青森県弘前市の藤田記念庭園で2日目が始まった。夜までに決着する見込み。

 午前9時、立会人の工藤紀夫九段が「時間になりました。並べかえしをお願いします」と述べ、両対局者が1日目の手順を再現した。工藤九段が封筒を切り開き、「封じ手は9の十四、ボウシです」と告げ、井山名人が着手。2日目の戦いが始まった。1日目の消費時間は山下本因坊3時間9分、井山名人4時間23分。

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