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2012年8月31日18時32分
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囲碁名人戦7番勝負 第1局2日目ダイジェスト

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写真:現地の大盤解説会には、張栩棋聖(左)や武宮正樹九段(右)らトップ棋士がサプライズ出演し、会場をわかせた。真ん中は石田秀芳二十四世本因坊=東京都文京区の椿山荘拡大現地の大盤解説会には、張栩棋聖(左)や武宮正樹九段(右)らトップ棋士がサプライズ出演し、会場をわかせた。真ん中は石田秀芳二十四世本因坊=東京都文京区の椿山荘

写真:検討室を訪れた張栩棋聖(中)。盤上の勝負の行方を、ほかの棋士らと熱心に検討している拡大検討室を訪れた張栩棋聖(中)。盤上の勝負の行方を、ほかの棋士らと熱心に検討している

写真:検討室で棋譜を確認するサマースクール参加者たち。奥には、立会人の石田秀芳二十四世本因坊らの姿も。拡大検討室で棋譜を確認するサマースクール参加者たち。奥には、立会人の石田秀芳二十四世本因坊らの姿も。

写真:羽根挑戦者が頼んだフルーツ盛り合わせと紅茶(手前)と、山下名人が頼んだコーヒー。拡大羽根挑戦者が頼んだフルーツ盛り合わせと紅茶(手前)と、山下名人が頼んだコーヒー。

写真:封じ手が記された棋譜。左下の56の横にある○が、1日目に羽根挑戦者が封じた57手目の印拡大封じ手が記された棋譜。左下の56の横にある○が、1日目に羽根挑戦者が封じた57手目の印

写真:31日午後の大盤解説会で、解説をつとめる秋山次郎八段(左)と万波奈穂二段拡大31日午後の大盤解説会で、解説をつとめる秋山次郎八段(左)と万波奈穂二段

図:途中図(73―124)拡大途中図(73―124)

■名人が先勝

対局生中継・棋譜中継はこちらから

 30日から東京都文京区の椿山荘で打たれていた第37期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)第1局は31日午後6時10分、山下敬吾名人が178手までで挑戦者の羽根直樹九段に白番中押し勝ちし、名人位防衛に向け好スタートを切った。持ち時間各8時間のうち、残りは名人8分、挑戦者16分。

 第2局は9月20、21日、北海道上川町の「層雲峡 朝陽亭」で打たれる。

■形勢は?

 午後5時をまわり、西日が対局室に差し込んできた。8月最後の太陽が沈もうとしているが、盤上の攻防はまだまだ熱い。

 黒81キリから始まった、左辺から中央にかけての険しい戦い。当初は黒ペースと見られたが、白98のカケから一転、名人が攻勢に立つ。挑戦者の左上黒105のスベリに対し、名人は白106から中央黒を追及。検討陣から「白、いいんじゃない?」との声も上がった。

 ところが、白114と出た名人の一手が不評だった。黒115がうまい受けで、白は左上に116と手を戻さなければならなくなった。白ムードは一気に吹き飛び、勝負の行方は不透明に。再び、長期戦模様となってきた。

■棋士続々、大盤解説も盛況

 2日目の午後に入り、検討室には張栩棋聖や武宮正樹九段らトップ棋士たちが続々と集まってきた。立会人の石田秀芳二十四世本因坊、新聞解説の金秀俊八段らを交えて盛んに検討が続けられている。

 午後1時半から始まった現地大盤解説会は、平日にもかかわらず、すでに140人のファンで埋まった。解説の秋山次郎八段と聞き手の万波奈穂二段が登壇。軽妙なトークで会場を盛り上げている。

 盤上に目を向けると、黒81のキリをきっかけに左辺から中央にかけて険しい戦いに突入した。解説会にサプライズ出演した張棋聖は「難しい局面です」。

■海外アマチュア選手が訪れる

 対局室を外国人グループが訪れている。日本棋院が各国の囲碁協会を通じて募集したサマースクールに参加している、海外のアマチュア選手たちだ。

 参加者はフランス、マレーシア、ブラジルなど9カ国から集まった、21歳から65歳までの男性13人。8月27日から10日間にわたる日本滞在中、プロ棋士による講座やレッスンを毎日受けて腕を磨く。

 ドイツから来たソフトウエアデザイナーのトルステン・アーントさん(48)は18歳のときに囲碁を始めた。今は仕事のかたわら、インターネット上の仮想空間サービス「セカンドライフ」内の囲碁教室で、ボランティアで囲碁を教えている。「日本の歴史や文化を学びに来た。伝統的な対局場を実際に体験できるなんてすばらしいね」と話す。

 昼食休憩で両対局者が別室に移ると、一行は対局室を見学。カメラを手にした参加者たちは「ここに記録係が座ります」など日本棋院担当者から説明を受け、何度もシャッターを切っていた。

 トルコ人のバルキン・セルビカンさん(36)は、羽根挑戦者の本を読んで以来の羽根ファン。「今日はぜひ勝ってほしい」

■今日のおやつ

 午後3時をすぎ、今日もおやつの時間。名人は今日もコーヒーだけ。挑戦者も昨日と同じくフルーツ盛り合わせと紅茶を頼んだ。今日は桃のコンポートや季節を先取りした柿も入っている。

■対局再開

 午後1時になり、対局が再開した。午前中に長考していた山下名人は、まもなく白74と抜いて上辺のコウを解消した。検討陣からは「長期戦になりそうだ」との声が上がった。

■昼食休憩に

 山下名人が74手目を考慮中に正午になり、1時間の昼食休憩に入った。残り時間は挑戦者2時間46分、名人2時間44分。

 昼食のメニューは1日目と全く同じ。挑戦者がにぎりずしのセットで、名人は注文なし。

 2日目の午前中は、上辺のコウ争いをめぐる難解な駆け引きが続き、左辺でも攻防が始まった。神経を使う読み合いに、両者とも腕組みをしたり首をかしげたり。動きの忙しさからも、勝負どころを迎えていることがうかがえる。

■午後の大盤解説会、乞うご期待

 今日午後、椿山荘で行われる大盤解説会について、聞き手の万波奈穂二段は「おもしろくなってきました。解説会が始まるころは勝負どころを迎えているはず」と話す。

 解説の秋山次郎八段からはこんな話を聞いた。「大物ゲストも来てくれる予定です。にぎやかで、めったに見られない解説会になると思いますよ」

 午後1時半〜終局。会場は椿山荘1階「ギャラクシー」。参加費1千円。定員200人。

■封じ手は中央の「ツギ」

 山下敬吾名人(33)に羽根直樹九段(36)が挑む第37期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局は31日、東京都文京区の椿山荘で再開され、2日目に入った。

 午前9時、両対局者が1日目までの棋譜を並べ直し、立会人の石田秀芳二十四世本因坊が羽根挑戦者の封じ手を開封した。封じ手の57手目は「10の九」。白56ノゾキに対し素直にツイだ手で、検討陣も候補に挙げていた手の一つだ。

 1日目終了時点で、持ち時間各8時間のうち残りは、黒番の羽根挑戦者が3時間53分、白番の山下名人が4時間32分。31日夜までに決着する見込み。

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