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「名人」――その大きさと重み
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76年10月、第1期囲碁名人戦。3連勝して扇子をつかう大竹英雄九段=愛知県犬山市で |
87年9月、ニューヨークのホテルで打たれた第12期名人戦第1局。加藤正夫名人(右)と林海峰九段が前日の手順を並べ直す場面を、米ABCテレビが取材に訪れた |
94年10月、第19期囲碁名人戦、小林光一名人(右)が挑戦者の林海峰天元に4連勝して、史上初の7連覇を達成=兵庫県宝塚市で |
96年9月第21期囲碁名人戦対局を前に、前夜祭パーティーで談笑する武宮正樹名人(右)と挑戦者の趙治勲棋聖=香港のホテル日航ホンコンで |
00年9月第25期囲碁名人戦。日本とオランダの関係者が見守るなか、第一着を打ち下ろす依田紀基九段(左)と趙治勲名人=ホテルオークラ・アムステルダムで |
最も優れた技術を持つ人に対する最高の称号「名人」。囲碁・将棋における「名人」は17世紀、江戸幕府が第一人者に対して最高の称号として授けたのが始まりとされます。
現代の囲碁名人戦では、まず400人を超える国内のすべてのプロ棋士が予選トーナメントに参加します。それを勝ち抜いた9人の棋士が9カ月かけて総当たりのリーグ戦を行い、その優勝者が挑戦者の資格を得ます。
挑戦手合は七番勝負で約3カ月かけて戦われ、先に4勝を挙げた方が勝ちます。一時的な好調や幸運では絶対に名人になれないシステムです。勝者、つまり名人は、歴史的にも実力・技量においても、日本の囲碁界最高峰を意味するのです。日本だけでなく世界中の囲碁ファンが注目しているのはこのためです。優勝賞金は3600万円です。
過去28期を数える囲碁名人戦で、歴代の名人は大竹英雄、林海峰、趙治勲、小林光一、加藤正夫、武宮正樹、そして現名人の依田紀基の7人です。
第1期名人の大竹英雄は過去26期の名人戦に名人、あるいは挑戦者として合計11回登場。好敵手で何度も名人戦を戦った林海峰とともに「名人戦男」と呼ばれたほどでした。
名人戦は現在の棋戦の前身というべき旧名人戦が1962年から14期あり、林海峰はこの旧名人戦第4期で坂田栄男名人を破って23歳で名人になりました。以後3連覇を2度果たしたほか、現在の名人戦でも1期就位し、通算8期に及びます。
名人最多は趙治勲の9期。名人と本因坊、棋聖の3大タイトルを独占する「大三冠」に囲碁界でただひとり、それも2度なった最強者です。
続いて8期は、林と小林光一の2人です。小林は13期から19期まで連続では最多の7連覇を達成し、全盛期を誇りました。
依田紀基名人は名人戦史上で一番若い18歳でリーグ入りし、将来の大器と期待を集めたものの、挑戦手合に登場したのは1999年が初めてでした。このときは趙名人の堅塁を破れませんでしたが、翌2000年、趙名人に4―0で勝ち宿願を果たしました。26期は59歳の林の挑戦を4―2で退け、初防衛に成功。27期は趙、28期は山下敬吾をいずれも4―1で下して、4連覇を果たしています。(敬称略)
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張栩の詰碁―難しい詰碁を簡単に
創作詰碁が得意な名人初の詰碁集。実戦に出る詰碁から扇子に書いた詰碁など多彩。妻の小林泉美女流最強と2人で書いた計17編のエッセーも。 |
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正々堂々 高尾の力学
「力を貯める」「力を出す」「わかりやすく打つ」「本因坊に就く」の4章に分け、昨年の本因坊戦など自身の打ち碁を丁寧に解説している。 |
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