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< 第29期名人戦挑戦者決定リーグ第10局 >
  先手 ●趙治勲 25世本因坊     対   後手 ○山田規三生 八段

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棋譜

174ツグ(19)、201同(198)、206同(197)

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1〜206手

哀れな形なのに
【白半目勝ち】206手完

 敗着は黒185(18の十二)。最後、左下の半コウを黒は争えず、半目負けとなった。

 小松「黒185で参考図の1なら黒の半目勝ちでした。白2から6に黒7がミソ。黒15までで9の点が欠け眼(め)になり、黒21に白はダメヅマリのためツゲません。結局、左下と右辺の半コウはツギツギになる。実戦とは1目違います」

 上方がからんだ3度目のミスはさすがに支えきれなかった。局後に指摘された趙はすぐに気がついた。

 「どうせコウに勝てないんだから、時間つなぎを打って読めよなあ!」

 左下の半コウが勝敗を分けると判断していたらしい。しかし、半目勝負と分かっていれば時間つなぎは打ちにくいもの。本局を締めくくるのにピッタリなのは、検討に加わった林海峰名誉天元の一言だろう。

 「(上方の)白は哀れな形をしていたのに」

(松浦孝仁)

2004年3月16日


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