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< 第29期名人戦挑戦者決定リーグ第21局 >
  先手 ●王立誠 十段     対   後手 ○張栩 本因坊

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棋譜
1〜24手

はやりの手抜き

 顔も見たくないと思うのかどうか、張栩にきいてみないと分からない。ちょうど2週間前、十段戦五番勝負で負かされたばかりの王立誠と、きょうも対局。1敗どうし、リーグの行方を占う大一番だ。おまけに2日後にもまた、王との手合が待っている。

 さて、盤面はよく見かける姿が四隅に並んでいる。白6のハサミを放っておいて、黒7シマリ。白12のスベリに手を抜いて黒13にカカる。13にカカりっぱなしで、黒15と両ガカリ。どれも最近の流行だ。

 白16のツケからも、よくある進行。白22で王の手が止まった。ここは変化が多い。黒は23ともっともふつうにオサえたが、Aとブツカるのもある。白Bのオサエに、黒はCと大場に先行できるが、白Dにツガれて黒23まで、白の姿も厚く互角だという。参考図の黒1と先にヒラくのもある。白は2にトビ込んで、黒3には白4とノビる。黒は7とすぐハサミツけて、白8のアテには黒9とコウにする作戦だ。黒11にしかコウ材はなく、「13まで実戦例にあります。どれも一局」と解説役の工藤紀夫九段。

 白24と狭くハサんで、両者落ち着いた立ち上がりとなった。

[次の譜へ]

(内藤由起子)

2004年6月8日


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