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< 第29期名人戦挑戦者決定リーグ第30局 >
  先手 ●小林覚 九段     対   後手 ○王銘エン 九段

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棋譜
1〜21手

小林の大一番

 挑戦者争いを左右する注目の大一番である。本局が最終戦の小林は、勝てば単独挑戦かプレーオフが確定する。負けるとリーグ内の順位が下なので、プレーオフにも残れそうもない。

 棋士人生をも左右しかねない一番に、小林は最新の工夫を披露した。左下の黒13と21である。その前の11では12とツケ、白11、黒14と切るのが流行型だが、小林は旧型に戻したことになる。ただし黒13が珍しい。従来は黒14にハイ、白A、黒Bだった。黒13は山下敬吾が打ち出した新手とされる。この13について小林は「有力だと前々から思い、実戦で試す機会をうかがっていたら、山下くんに先を越されました」。

 小林の注文ははっきりしている。参考図の白1からオサえてもらい、黒4までだ。△がゆるんでいるので(白aにあるほうがいい)黒よしだろう。

 したがって白は14とオサえ、体勢を入れかえることになる。ここで三村智保解説者の登場。

 「黒13の工夫は貴重ですが、必ずしも成功したとはいえません。普通に黒14とワタり、白A、黒Bがまさったと思います。しかし黒21がすごい強手でした」 [次の譜へ]

(春秋子)

2004年8月10日


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