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< 第29期名人戦挑戦者決定リーグ第34局 >
  先手 ●林海峰 名誉天元     対   後手 ○王銘エン 九段

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棋譜
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28〜55手

不 調

 今年に入って、2人ともに成績は芳しくない。ここまで林は13勝15敗と負け越し。最近7連敗が止まったところだ。王はもっと深刻で16勝24敗1無勝負。現時点で、今年の最多負け数を喫している。ただし、たくさん負けられることは、活躍している証拠でもあるのだが。

 黒29にカケられ、35に切られては「白が苦しそうだね」と記者室で武宮正樹九段、マイケル・レドモンド九段らは口をそろえた。「白4子でなく、34の1子が取られても悪そう」と大矢浩一九段。

 その白34を強化すべく王は白38とノビたが、「白38では参考図の1とアテないものかな」と石田芳夫九段。もちろん王も「考えたけれど、だめかと思って」。「白5には黒6とソウつもりだったんだ」と林。王も同じ図を描いていた。黒が上からフタをしそうだし、できた下辺の白地はスソもあいている。これは白のいやな姿だ。

 小松九段「黒41にツケて43に突っ張れば、黒がよさそうです」

 黒55と抜いて、怖かった白AのアテからBの封鎖を消しつつ、Cの白4子取りをうかがう。手厚い一着に見えたが、林は後悔することになる。 [次の譜へ]

(内藤由起子)

2004年9月3日


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