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ここから本文エリア 現在位置asahi.comトップ > 囲碁 > 名人戦七番勝負
< 第29期名人戦七番勝負 第1局 >
  ●張栩 挑戦者   対   ○依田紀基 名人
  9月9、10日 ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市)

別ウインドウで開きます打ち手再現 | 使い方 | 日程と結果

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242手完、依田名人の半目勝ち

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終局直後の依田名人(左)と張本因坊=午後6時42分すぎ

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対局の行方を検討する棋士ら=10日午後1時半すぎ

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9日夕刻に張本因坊が封じ手を記入した棋譜と、それを入れた封筒

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前日の手順を並べ直す両対局者=10日午前9時すぎ

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名人戦第1局の1日目を終え、碁石を片づける両対局者=9日午後6時すぎ

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両対局者の昼食と同じもの。出汁巻き、焼き魚、かまぼこ、鯖寿司、うなぎ八幡巻、青唐、萩麩、茄子、俵ご飯、香の物、赤出汁、メロン

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囲碁ファン10人を相手に指導碁に臨む佃亜紀子四段(中央)=9月9日午前11時40分

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第1着を打つ依田紀基名人(左)。右が挑戦する張栩本因坊=9日、大阪市北区のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」で

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盤面を見据える依田名人と張挑戦者=9月9日午前9時

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対局室を検分する依田名人と張栩挑戦者=9月8日午後6時すぎ

感想戦なし 疲れ切った両対局者

 終局後の両対局者は疲れ切った表情。勝った依田名人に笑顔はまったくなく、張本因坊も気落ちした風で石を片づけたあと、碁器を碁盤の上に置き、感想戦はなかった。

 依田名人の話「ダメでした。序盤、左上で石がダブってしまって全然ダメ。勝ちが見えたのは、最後の最後です」

 張本因坊の話「難しい碁と思っていた。打ち掛けの段階では形勢は決して悪くなかったが、ヨセで間違えた。(中央の白140では)どう打てばよかったか今も分からない」


依田名人の半目勝ち

 大阪市北区のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」で打たれていた第29期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局は10日午後6時40分、黒番の依田紀基名人(38)が挑戦者の張栩本因坊(24)に、242手までで半目勝ちした。持ち時間各8時間のうち、残り時間は依田名人2分、張本因坊1分。第2局は22、23の両日、福岡市で。


半目勝負か

 難しい終盤戦が続くなか、検討室では、形勢判断が揺れ「半目勝負か」との意見もちらほら。僅差の勝負になりそうだ。


検討室では黒優勢説

 中央は、白146とアテたまま数手が進んでいるが、検討室では現在、黒優勢説が有力となっている。黒145のオサエは、自身の守りと、次に大きなヨセを残した手。黒147に白148は中央の黒1子の逃げ出しに備えた一手で、まさにかかとでシノぐ一着だ。


白140は欲張り過ぎか

 白140とカケて中央を大きく囲いにいったが、黒141、143と出切られて張本因坊の手が止まった。

 検討室では、中央がめいっぱいの地になれば白有利の意見が聞かれたが、黒143の1子を取る白からの手段が容易には見つからない。「白140は欲張り過ぎか」との声。中央で白が無理をすると、上辺白が全滅する変化図もつくられている。


検討室は騒然

 黒125で、依田名人が右上を大きく囲った段階で、片岡聡九段、山田規三生八段と中心とする検討室は騒然とした空気に包まれていた。

 この瞬間に白「6の十二」と切ると、左上から左辺に連なる黒の大石の眼形を失う手段が発見されたのだ。「早く終わる。黒、負けだね」と気の早い声も飛び出した。

 モニター画面に、張本因坊の白126押しが映し出され、一転、「これで終わらなくなった。長期戦か」


ナニワの大盤解説ライブ編

 午後1時半、ホテルの4階で大盤解説が始まった。

 客席の男性ファンA「ワイは質問がある。左上で依田名人はなんであんなに石がゴチャゴチャひっついとるんや。それに若い張本因坊の腕を試すような着手がある。解説者はどない思いまっか?」

 客席後ろの男性ファンB「オッサン、うるさい。しつこいぞ、わかってんのか。ワテらはプロの先生の解説を聞きに来とるんやで。静かにせえっ」

 (客席ざわめく)

 ステージの聞き手・佃亜紀子四段は内心、「困った。どないまとめたらええんやろ」と悩んでいた。

 すかさず解説の今村俊也九段が口を開いた。

 「いや、お答えいたしましょう。依田名人の石が団子になっているのがなぜか、私にはわかります。関西ではたこ焼きが名物ですが、名人はたこ焼きよりも団子がお好きなんですわ」

 男性ファンA「……」

     ◆     

 午後2時15分。「次の一手」に移った。右辺の黒117がどこに打たれたかが設問。

 次の4つの中から正解を選ぶ。

 A=12の下、B=(実戦の)12の上、C=黒119、D=黒121。

 客席の男性ファンC 「答えはひとつしか書いたらあかんのん?」

 今村九段 「当然です」

 客席の男性ファンD 「(正解は)別のとこにあるんとちゃう? ホンマにあるの?」

 今村九段 「あっ。私を信用していませんね。いいんですよ、あなたがお好きなところを書いていただければ。当たりませんよ、念のため言っときますけど」


張本因坊、上辺に先着

 張本因坊は、白100と懸案だった上辺に先着した。白102に黒103と出れば黒107までは必然。依田名人は上辺で小さく生きつつ、白の眼形を奪ってくらいつく。


検討室に棋士ら続々

 2日目の午後になると、検討室には清成哲也九段、後藤俊午九段ら棋士らが続々と詰めかけ、熱心に推移を見守った。中盤の難しい局面だけに、棋士らも言葉少な。しばしば笑いのこぼれる大盤解説会とは対照的に、張りつめた空気が漂った。日本棋院関西総本部の若い男女の院生たちも、奥の方で控え目に対局の行方を見守っていた。


午後1時に再開

 依田名人が95手目を考慮中に昼の休憩に入った。

 持ち時間各8時間のうち、消費時間は黒番の名人が4時間59分、白番の張本因坊が5時間56分。午後1時に再開された。


「白中央で気持ちのいい押し」 大盤解説会再開

 午前10時半から、会場のホテル4階では今村俊也九段による大盤解説会が再開された。佃亜紀子四段が「白黒双方の石がひっつき合って、見るからにややこしく難しそうな碁ですね」と問いかけたのに対し、今村九段は「その通り。手どころの連続で、いちいち説明していると聴衆の皆さんも頭がぐしゃぐしゃになるでしょう」と、軽妙に応答。

 左下の攻防が一段落したあと、張本因坊が白84から88まで力強く押したあたりで、今村九段は「なんとなく白が打ちやすそうだ。黒69から89まで黒はダメ場を走らされた。ただし、上辺の微妙な攻防や、ヨセの大場にどちらが先行できるか予断を許さない要素もある」。


石田九段「朝からすごいことになった」

 封じ手は白66の押しだったが、前日の検討室ではむしろ、67の引きや、72にオサえる手が有力視されていた。

 2日目が始まるとまもなく、石田芳夫九段、今村俊也九段、山田規三生八段らが検討室に集まって、研究に熱が入っている。

 白66には黒67が気合ならば、白68ハネに黒69は勢い。ここで白70と筋に切り違えると、石田九段から「朝からすごいことになった」と声が上がった。場合によっては、左辺黒の死活もからんでくる。


封じ手は6の十四 2日目始まる

 依田紀基名人(38)に張栩本因坊(24)が挑戦している第29期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)第1局は10日午前9時、大阪市北区のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」で、2日目が開始された。

 前日、白番の張本因坊が封じた66手目は「6の十四」の押しだった。

 しばらくは左下一帯の攻防が続くことが予想されるが、不安定な上辺の白の一団にどちらが先行するかなど、難解で忙しい局面を迎えている。

 対局は10日夕までに決着する。

(04/09/10)


張挑戦者が66手目封じる 1日目終了

 依田紀基名人(38)に張栩(ちょう・う)本因坊(24)が挑戦する第29期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局が9日、大阪市北区のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」で始まった。中盤の難解な局面にさしかかった午後6時、白番の張本因坊が55分の長考で66手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各8時間のうち、消費時間は依田名人が3時間32分、張本因坊が4時間27分。

 挑戦者は黒1に対し、白2といきなり一間高ガカリで応じ、左上の黒に白20、22と厳しく迫るなど、序盤から積極的な手を次々に放った。だが、午後に入って、名人は上辺で黒33、35と強手を連発。さらに名人が黒43から左辺で足早に動けば、挑戦者は白52、54と厳しい手で対抗した。

 戦いは左上から上辺、左辺へと広がり、息詰まるような攻防に。両対局者は盤面に乗り出し、読み比べを続けた。

 解説の山田規三生八段は「穏やかな展開になることが多い2人の対局では珍しく、初日から激しい戦いになった。2日目も左辺の攻防から中央や右辺へ難解な戦いが広がりそうだ」と話した。

 対局は、10日午前9時から打ち継がれる。


今村九段、佃四段やりとり絶妙 大盤解説会

 9日午後には対局会場のホテルで、今村俊也九段、佃亜紀子四段らによる大盤解説会もあった。

 佃四段「もう30分以上、手が進みませんねえ」

 今村九段「1000手ぐらい読んでいるんですかねぇ」

 佃四段「それって盤面全体の3倍ですよー!」

 2人の軽妙なやりとりに、多数の囲碁ファンが詰めかけた場内は終始なごやかなムードに包まれていた。大盤解説会は10日も行われる。


左上で折衝続く

 再開後、左上隅一帯の折衝が続き、互いのダメが詰まる見慣れない進行になっている。

 本因坊は、白32まで左右を打ちながら黒の一団の攻めをうかがう。一方、名人も上辺の白の根拠を脅かしながら対抗。さらに黒43と、今度は左辺の急所に迫った。


序盤の難所、依田名人考慮中に昼の休憩

 依田名人が二十三手目を考慮中に昼の休憩に入った。局面は現在、本因坊が左上白20と厳しくオサエ込んで序盤の難所を迎えている。

 午前の消費時間は、黒番の名人が1時間49分、白番の張本因坊が1時間10分。

 白2のいきなりのカカリに黒3が23分の長考。白20には19分を費やしている。午後1時に再開された。


佃亜紀子四段ら指導碁、ファン30人が集う

 名人戦対局会場のホテルでは9日午前、今村俊也九段、佃亜紀子四段、岩丸平四段による指導碁が行われた。抽選で選ばれた囲碁ファンは、20代から70代までの30人。アマ9級から七段まで棋力に合わせて9子から2子の置き碁で、それぞれ真剣に盤面と向かい合っていた。


先番は依田名人 白2に「気合の現れか」

 依田紀基名人(38)に張栩(ちょう・う)本因坊(24)が挑戦する第29期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局が9日午前9時から大阪市北区のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」で始まった。

 25階にある対局室は16畳の和室。開始8分前に背広姿の張本因坊、やや遅れて羽織はかま姿の依田名人が入った。

 定刻、立会人の石田芳夫九段が「時間になりました」と促した。張本因坊が黒石を2個つまんで「偶数先」の意思表示をしたのに対し、依田名人が握った白石は23個。この結果、依田名人の先番と決まった。

 名人はポットからグラスに水を注いで飲んだ後、気息を整えるようにして黒1を右上小目に打った。これに対し、挑戦者は白2といきなり一間高ガカリで応じ、さらに白6と左上にも積極的にカカった。だが、その後は名人が右上隅、挑戦者が左上隅を占め、落ち着いた進行となった。

 黒の第一着、右上隅小目に対して、白番の張本因坊が白2といきなりカカった。現地の検討室では「珍しいね」「気合の現れか」と驚きの声があがった。

 解説の山田規三生八段は「白2のカカリは前例が少なく、度胸のある手。初戦にかける挑戦者の並々ならぬ気合を感じます」と話した。

 持ち時間は各8時間。対局は、9日夕に打ち掛け、10日午前9時に再開、同日夕までに終局する。


本因坊戦に続く注目の対決

 依田紀基名人(38)に張栩(ちょう・う)本因坊(24)が挑戦する朝日新聞社主催の第29期囲碁名人戦七番勝負の第1局が9日午前9時から、大阪市北区のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」で始まる。大阪で誕生した朝日新聞の創刊125周年を記念する対局で、名人戦が大阪で打たれるのは初めて。

 2人は本因坊戦に続く対戦。本因坊戦では張本因坊が4勝2敗で依田名人の挑戦をしりぞけた。

 今回、依田名人が名人5連覇を達成し、史上3人目の「名誉名人」を名乗る資格を得るか、張本因坊が本因坊戦の勢いに乗って一気に「張時代」をつくるか。注目の七番勝負となる。

 立会人は石田芳夫九段。9日夕に打ちかけたあと、10日に再開し、同夜までに勝負がつく。


依田名人と張本因坊が対局室を検分

 9日開幕の第29期囲碁名人戦七番勝負で、対局を翌日に控えた8日夕、会場のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」では依田名人、張本因坊が対局室を検分。碁盤や照明などを確認した。

 続いて関係者による前夜祭があり、立会人の石田芳夫九段が「挑戦者が本因坊というのは、名人戦の歴史に残る出来事で、今回はすばらしいカードになった。今後数年の囲碁界を占う意味でも重要です」とあいさつした。

 張本因坊は「信じられない幸運で挑戦権をものにできた。それを生かしたい」。依田名人は「明日からの七番勝負の一手一手がこれからの歴史になると思うと高揚した気持ちになる」と抱負を述べた。

(04/09/08)


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