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< 第30期名人戦挑戦者決定リーグ第11局 >
  先手 ●王銘エン 九段     対   後手 ○依田紀基 碁聖

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棋譜
14〜34手

善悪より気合

 3連勝でリーグトップをいく小林覚、2連勝で追う依田の戦いぶりが気にならないわけがない。まして類型のない碁で、一手一手が大注目なのだ。小林はつぶやく。

 「白14がノータイムなんて、依田さん、充実しているな。えっ、白18とオサえた? おそろしい気合ですね」

 武宮正樹九段はもっと批判的だった。「18はりきみすぎでしょ。白Aと封鎖して十分だったのに」

 参考図の白1である。黒aとワタるのはつらいから、黒2、4か。白は5以下を決め、11が絶好点。これで黒の右辺偏在をとがめている。続いて黒bと切れば、白cからアテてどこまでも押し切る要領だ。

 りきみすぎかどうかはともかく、依田は善悪より気合を優先させたのだろう。かくて黒19を誘発して、押し合いへし合いである。

 依田「よく見たら、白26とは筋が悪いね。白28、黒29から白Bにノビる一手じゃないか。ここで苦しくした」

(春秋子) [次の譜へ]

2005年03月22日


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