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< 第31期名人戦挑戦者決定リーグ第1局 >
● 小林覚 九段
対
○ 潘善キ 七段
1〜17手
新春、新風
プロの世界で最もいい正月を迎えたのは、本因坊を獲得し、名人戦リーグに初めて加わった高尾紳路だろう。本因坊こそ失ったものの、名人と王座を防衛し、国際棋戦に活躍した張栩も悪くはない。そのほかのいい正月組を列挙すると、名人戦リーグ入りの潘善キと黄翊祖、16歳で早碁に優勝した井山裕太、年末ぎりぎりに天元のタイトルを獲得した河野臨か。全員が20代と10代だ。これらの若い力は、ことしも猛威をふるうに違いない。
下座についていた28歳の潘を、46歳の小林覚が決まりだからといって上座に移動させ、第31期リーグ第1局が始まった。
白6の二間高バサミに黒7から9。どこかで見たことがあるぞと思われる読者が多いのではないか。昨秋の名人戦第6局で小林が披露して話題になった型だ。張栩名人とは違って、潘は白10とすぐ打ち込む。その第6局の立ち会いをつとめた王立誠九段が本局の技術顧問である。
王「白14ではAにコスミツけ、黒Bとサガらせてからの白Cが常識的でしょう。白14はDからの出切りを強調したのですが、足の遅いのが気がかりです」
一手違って、黒が15の好点に先着した。
白16はDの一点狙いである。白Eの一間トビはすぐ黒Fのノゾキを決められ、白Dの狙いに迫力を欠く。
しかし黒17が好感覚だった。
[次の譜へ]
(春秋子)
2006年01月17日
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創作詰碁が得意な名人初の詰碁集。実戦に出る詰碁から扇子に書いた詰碁など多彩。妻の小林泉美女流最強と2人で書いた計17編のエッセーも。
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