1〜15手
山下登場
9人が参加する名人戦リーグ。12月に手空きだった山下が、いよいよ最後に登場した。
対局は1月6日、東京・日本棋院。今年の日本碁界の初手合である。この日の対局はわずか2局。隣の部屋で、張栩名人と羽根直樹棋聖による本因坊戦リーグが打たれている。
ご存じのように羽根と山下はベルリンで開幕する棋聖戦七番勝負を間近に控えていた。新年初対局は、多忙なトップ棋士の特権だ。
その山下は昨年末、河野臨挑戦者に天元位を奪われて無冠となった。結果だけを見れば厳しい年だったのかもしれない。けれど、夏から前期名人戦リーグ同率決戦進出、王座戦挑戦、天元戦防衛戦、そして現在挑戦中の棋聖戦と、ずっと大舞台で活躍している。勢いは、さらに十段戦にも及んでいる。
一方、名人戦リーグ初参加の潘は、12月の開幕戦で小林覚九段に敗れ、黒星スタート。といっても、名人戦リーグは日程的に恵まれている。初戦の負けは去年のことと忘れ、新たな気持ちで臨んだことだろう。
「お願いします」と互いに一礼して対局開始。黒5、白6とカカり合ったところで、潘は穏やかに黒7、9と上辺に構える。「力の強い山下君が相手なので、ゆっくり打つ作戦でしょう」と解説の淡路修三九段。
当然、山下に主導権はまわり、さっそく白14と仕掛ける。黒が15にツケて早くも力のこもった展開になってきた。
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(伊藤衆生)
2006年02月14日