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< 第31期名人戦挑戦者決定リーグ第23局 >
●今村俊也 九段
対
○潘善キ 七段
33〜69手
大坂田ばり
黒33と押して右辺一帯が厚くなったので、白34と消しながら進出する。黒35はたまらない実利の大だ。ここまでは理解できる。しかし白36と打ち込んで開戦を宣言したとき、黒37とソッポに行ったのが記者にはわからなかった。この37に今村は昼食休憩をはさんで48分も考えている。
白石「長考は当然ですよ。黒は全局的な厚みを生かして戦線を拡大したいのです。そのためには形を決めずに黒37、39と大きく運ぶのがいい。賛成ですね」
形を決めるとは、たとえば参考図黒1の下ツケ。これは白2から4とノビられ、潘の思うつぼだろう。
大きく運ぶ今村に対して、潘の白42を解説者は「坂田(栄男)先生を思わせる頑張り」という。のちの黒63には白68までと取り込んで実利を優先させる。大坂田は遠い存在になったけれど、今でもその碁は若手の必須教材だ。
白50から62までと後手を引いたところに注目していただこう。白50ではAにトビたいとの外野席の声があったが、黒56一本の利かしがこたえられない。白62の手入れに黒Bと戦線を拡大して、これこそ今村の注文なのである。
黒69の着点は超難解。「Cと遠慮しても黒は十分厚く、打ちやすかったでしょう」と解説者。さて白70は?
[次の譜へ]
(春秋子)
2006年06月27日
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