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< 第31期名人戦挑戦者決定リーグ第30局 >
  先手 ● 潘善キ 七段   対   後手 ○ 山田規三生 九段

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棋譜
1〜35手

久しぶりの大阪

 山田が挑戦した本因坊戦第6局の前に、本局は打たれた。山田にとって、本拠地・関西総本部での手合は、なんと2カ月ぶり。

 ほっとひと息、というわけにはいかないだろう。山田は名人挑戦の可能性もあるが、リーグ残留も確定していない。

 対する潘は、2敗をキープすれば自力優勝が狙える。両者ともまさに負けられない戦いだ。

 黒5のカカリに白6とハサんでから、黒15の力強いマガリまで、白番の山田はすべてノータイムで応じた。できあがったのは、流行の姿だ。

 黒17の打ち込みから小競り合いが始まる。山田は白20の引きに30分を投じた。白Aと押して連絡するのは、黒Bにワタられ、白C、黒D。黒は治まっているのに白ははっきり根拠もなく、さっぱりだ。20はEの分断とFの両ガカリを見合いにしている。

 「黒21はうまいと思ったよ」と山田。26にコスミツけるのでは、白22、黒23のあと「白Fにカカられて、打つ手がないでしょ」と潘。21のスソだと白24とツケコシになり、黒25のオサエから33にヒラくことができた。

 解説役の石井邦生九段は、「黒Gにカケツいで、黒Hに放り込むコウのプレッシャーが残っていて、黒まずまずの立ち上がりでしょう」。

 白34ではIのケイマで黒の動きを封じるのが本手だが、「甘いよな。打つ気せえへん」と山田。いすの上にあぐらで座り直した潘は、堂々と黒35から動き出した。 [次の譜へ]

(内藤由起子)

2006年08月18日


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