ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ > 囲碁 > 名人戦七番勝負 > 記事記事

第31期名人戦七番勝負 第1局

 【9月8、9日 ホテルニューオータニ長岡(新潟県長岡市)】  
●高尾紳路 本因坊   対   ○張栩 名人

別ウインドウで開きます打ち手再生 | 使い方

日程七番勝負第1局フォトギャラリー

写真

武宮正樹九段(右奥から2人目)も検討室に登場し、局面の検討や議論は午前2時すぎまで続いた

写真

検討室では、高尾本因坊(中央)を囲んでさらなる議論が行われた

写真

検討室で並んで座る両対局者。石田芳夫九段が(左)と対局を振り返る

写真

夕食会の後、そろって対局室に現れた両対局者が和やかに談笑

写真

カジュアルなシャツに着替えて検討室に現れた高尾本因坊(左から2人目)

写真

終局後、検討室で対局を振り返る立会人の石田芳夫九段(左)。そこに張名人が現れた

写真

武宮正樹九段が対局室に入り、両対局者に声をかける

写真

整地した盤面を見つめる高尾本因坊

写真

終局直後の張名人。悔しさがにじむ

写真

終局直後の張名人と高尾本因坊。緊張がとけたのか、脱力感がみられる

写真

鈴木七段が張名人出題の詰め碁の正解を次々発表=朝日新聞東京本社で

写真

指導碁をおこなう鈴木伊佐男七段=朝日新聞東京本社で

写真

指導碁をおこなう梅沢由香里五段=朝日新聞東京本社で

写真

大盤解説を行う鈴木伊佐男七段(右)と梅沢由香里五段=朝日新聞東京本社で

写真

(着席している右から)鈴木伊佐男七段、梅沢由香里五段、囲碁インストラクターの林芳美さんと関根礼子さん=朝日新聞東京本社で

写真

朝日新聞東京本社で行われた大盤解説会に集まった子どもたち

写真

第1局2日目の両対局者の昼食。メニューは先付に胡麻豆腐、煮物に茄子揚げ煮、揚げ物に海老・キス・舞茸など6種の天ぷら。これに俵御飯と布海苔入りの生そばが付く。フルーツは梨と無花果(いちじく)

写真

前日に「とてつもなく強い子どももいるので油断できません」と話していた青葉かおり四段

写真

指導を行う片岡聡九段をじっと見つめる子ども

写真

子どもたちを相手に丁寧に指導を行う向井芳織初段

写真

張栩名人の封じ手を記した棋譜と封筒

写真

封じ手を開封し読み上げる立会人の石田芳夫九段(中央)

写真

対局室に入る高尾本因坊

写真

対局室に入る張名人

  1日目 | 2日目

くつろぐ両雄、対局の充足感

 張名人と高尾本因坊は、9日午後7時からの夕食会に、そろって出席。石田立会人を挟んで、和やかに食事を楽しんだ。

 その後、2人とも検討室に現れ、並んで座った。石田立会人や片岡九段、加藤八段らと、第一局の手どころの変化図を様々に披露した。

 激戦を戦ったあと、勝敗はそれとして和やかに談笑する両雄。力を出し尽くして戦った充足感と、名人戦を打つ喜びがにじみ出るシーンだった。余人のうかがい知れぬ高みにいる2人ならではの境地なのだろう。

 2時間ほど経ったところで張名人が自室に戻ったが、高尾本因坊は午前2時すぎまで、武宮九段、加藤八段、王五段らと検討室で議論を交わしていた。

(09/10 12:00)

*   *   *

高尾本因坊、半目勝負制す

 コウの絡む難解な戦いの後に半目勝負へと進む大激戦を、挑戦者が制した。名人の猛追で、終盤はどちらが勝つか分からない形勢。終局直後、勝者と敗者の両方が「ひどかった」ともらすきわどい勝負だった。

 1日目、白20など意欲的に仕掛ける名人に対し、挑戦者は落ち着いた打ち回しをみせた。白58は鋭い踏み込みだが、2日目の白90(封じ手)から白94までとなった左上に黒の手段が残り、白の大きな負担になった。

 黒123が悪く、白124と換わって右辺黒を薄くした。ここから名人が驚異的な追い込みを見せ形勢は急接近。挑戦者は、一時は左上のコウを挑んで勝負に出たものの、その後自重してヨセ勝負となった。

 解説の加藤充志八段は「名人が仕掛け、挑戦者が受けて立った一局。敗れはしたが、名人のすごい闘志が印象的でした」と話した。

 〈張名人の話〉 左上はやり過ぎ。一手かける余裕はなく、その分悪いでしょう。最後はチャンスがあったかどうか……。

 〈高尾挑戦者の話〉 2日目がひどく、勝てたのは運が良かった。1勝できて、4局(4連敗)で終わらず良かった。

(09/09 19:12)

*   *   *

張名人、石田九段らと検討 高尾本因坊も現れる

 対局室を出た張名人は検討室に一人で現れ、立会人の石田芳夫九段、片岡聡九段らと検討に加わった。

 最終盤の小ヨセの最善手の確認から、序盤の左辺の打ち方、さらに左上隅の攻防のあれこれに移った。名人は背広を手に立ったまま様々な変化図に意見を述べ、石田九段が手早く石を並べていた。敗れたものの、名人の顔は次第に明るさを取り戻し、 率直に着手の感想を語っていた。

 午後6時ごろ、今度は高尾紳路本因坊が検討室に現れた。カジュアルなシャツに着替えてくつろいだ表情。

 張名人が退出すると、加藤充志八段らと、左上のコウの局面での判断が感想の中心だった。

(09/09 18:11)

*   *   *

黒、半目勝ち

 午後5時28分、終局した。

 整地して黒地32目に対し、白地25目。黒の半目勝ちとなった。

 局後の検討はなかった。両者とも疲労困憊の様子で、午後5時45分には対局室から離れた。

(09/09 17:51)

*   *   *

挑戦者の高尾本因坊が先勝

 朝日新聞社主催の第31期囲碁名人戦七番勝負の第1局は9日朝から新潟県長岡市のホテルニューオータニ長岡で2日目が打ち継がれ、午後5時28分、挑戦者の高尾紳路本因坊(29)が、張栩(ちょう・う)名人(26)に289手までで黒番半目勝ちした。持ち時間各8時間のうち、残り時間は名人1時間7分、挑戦者2分。第2局は20、21の両日、大分県別府市で。

(09/09 17:50)

*   *   *

あと1時間以内に決着見通し

 ホテルニューオータニ長岡で行われている大盤解説会は午後5時でいったん終わった。

 片岡九段は最後に、青葉四段に「片岡さんは黒白、どちらを持ちたいですか」と問われて「うーん、困ったな、どちらも持ちたくない気持ち…」。

 それほど細かい形勢と重ねて強調していた。

 なお終局時刻について、「あと1時間はかからないでしょう」。

(09/09 17:16)

*   *   *

黒259は疑問手か

 検討室の武宮正樹九段と石田芳夫九段は、黒259について「よくないのではないか」「何か意図があるのだろうか」。はたして、形勢はどのように動くのか。

(09/09 17:01)

*   *   *

半目勝負

 ホテルニューオータニ長岡で行われている大盤解説会が午後4時20分に再開され、片岡聡九段が再び登壇。

 250手までで、青葉かおり四段の「では目算を」に答えて、黒白双方の地を数え始めた。だが、しばしば数字が動き、なかなかまとまらない。

 一時は黒74目、白66目と出て、その差8目、コミ6目半を引いて、黒1目半リードとなった。「やや黒が厚い形勢ですか」。

 ところが、さらに目算を重ねているうち、「白は68目ですね」。すると白半目リードとなる。

 極めて微妙な形勢、半目勝負のようだ。

(09/09 16:53)

*   *   *

中身濃く、複雑

 ホテルニューオータニ長岡で行われている大盤解説が一時休憩にはいったところで、加藤充志八段は「名人の碁はコウが絡んだり、とにかく中身が濃いので検討は大変骨が折れます。しんどいけれど、考えることが一杯あるので面白く、ワクワクします」。

(09/09 16:36)

*   *   *

形勢は極めて微妙

 ホテル2階で開かれている大盤解説会に、加藤充志八段が登場した。

 左上隅で本コウが始まる直前の形勢について、「形勢は極めて微妙です。中盤まで黒が少しリードしていたと思うが、終盤に白が相当追い込んできた。最後はコウで決着しそうだが、このコウを白が勝つなら、白が逆転している可能性がある」。

(09/09 16:34)

*   *   *

名人から詰め碁が出題

 朝日新聞東京本社で行われた大盤解説会では、張栩名人の詰め碁が3問披露された。

 子どもたちは首をかしげながら考えていたが、鈴木伊佐男七段の「3問正解に自信がある人」の問いかけには、大半の子どもたちが手を挙げた。

 正解が発表されるたびに「ヨッシャ」とガッツポーズをする子、がっかりする子。最終的に3人が3問全問正解。1問以上正解した子が多く、プレゼントに用意した記念扇子が足りなくなりスタッフがあわてる一幕もあるなど、子どもたちの囲碁の実力を見せつけた。

 また、指導碁のコーナーで子どもたちの相手をしていたインストラクターの林さんと関根さんは、「実力は自己申告より強い。打つのが早く、感覚がよい。こちらが待たせてしまったことも…」と感想を述べた。

(09/09 16:25)

*   *   *

鈴木伊佐男七段と梅沢由香里五段が「子どものための大盤解説会」

 朝日新聞東京本社読者ホールでは、9日午後1時から、小中学生を対象に「子どものための大盤解説会」が開催された。解説は、鈴木伊佐男七段と梅沢由香里五段。

 解説を前にまず鈴木七段と梅沢五段が壇上で挨拶をすると、子どもたちは憧れの棋士を前にしてやや緊張ぎみの様子。しかし、梅沢五段が名人戦の賞金について質問すると、大きな声で答えるなど子どもらしい一面ものぞかせていた。鈴木七段が「背筋を伸ばして」と指導をすると、子どもたちの頭が高くなり鋭い視線が大盤に注がれた。

 検討室でも賞賛された白20について「自分が名人だったらどこに打つか」との問いかけに、真剣な表情で考え込む子どもたち。名人の手を聞かされると「ほー」と感嘆の声をあげた。

 鈴木七段は「囲碁は相手との陣取りだが、敵陣を攻めて邪魔することだけを考えず、自分の幸せを考えなければならない。陣地を全部自分のものにしてはいけない。欲張りすぎてはならない」と熱く語った。

 梅沢五段は「名人戦は歴史に残っていく対局。張名人の気持ちになって打ってみてほしい。自分の一手を大切に」と、自分で考えることがいかに重要かを語りかけていた。

 学校で囲碁将棋部に入っているという中学2年の男子は「新聞やインターネットの棋譜を見て勉強している。解説がとてもわかりやすくて勉強になった」と話していた。

 また、小学4年の女児は「小学2年から囲碁を始めた。先生たちの話はとてもわかりやすかった」と、笑顔で話した。

(09/09 16:19)

*   *   *

指導碁、子どもにも大人気

 対局場のホテルニューオータニ長岡の2階「白鳥西の間」で、午前10時から正午まで、子どもを対象に指導碁が行われた。集まったのは、長岡囲碁連盟の子ども囲碁教室のメンバーを中心に36人。先に張名人と高尾本因坊の対局再開に立ち会った興奮を抱えながら盤面に向かっている様子。

 昨日に続き、片岡聡九段と青葉かおり四段、そして向井芳織初段が丁寧に指導。 片岡九段に「いい手だ。君も強いね」と声をかけられ照れる参加者も。 また、両親の熱い視線を浴びながら、子どもとは思えない着実な手を打つ参加者も。

(09/09 14:29)

*   *   *

形勢の判断は困難に

 一時は「黒が有利」と見られていた形勢は、白164まで進むと判断が難しい。ここで、高尾本因坊が「あれはなかったよな」とつぶやき、張名人も首を傾げる動作。

 両対局者とも難しい局面とみているのではないだろうか。

(09/09 14:25)

*   *   *

対局再開

 午後1時に昼食休憩を終えて対局が再開。高尾本因坊の139手目は11の三。

(09/09 13:03)

*   *   *

昼食休憩 再開は午後1時

 第31期囲碁名人戦七番勝負第1局2日目は、高尾紳路本因坊が139手目を考慮中に昼食休憩に入った。持ち時間各8時間のうち、ここまでの消費時間は張名人が4時間20分、高尾本因坊が6時間12分。再開は午後1時。

(09/09 12:03)

*   *   *

花火が祝うのは張名人か高尾本因坊か 三尺玉発祥の地・片貝

 2日目の9日は土曜日とあって、ホテルでは結婚式も開かれている。本日は2組のカップルが式を挙げているとのこと。豊かな緑が印象的な巨大な吹き抜けの中庭からパーティー会場にかけて美しく着飾った人々が行き交う。華やかなホテルの一角で、真剣勝負が続いている。

 また、9日から10日にかけて、長岡市の隣の小千谷市片貝町で開かれる「片貝まつり」では、メインイベントとして「奉納大煙火」が行われる。片貝は三尺玉発祥の地とされ、両日とも正三尺玉、世界一正四尺玉など超大型の花火が打ち上げられる。8月2日から4日にかけて行われた「長岡まつり大花火大会」と並び、ともに世界一を自認する花火大会とのこと。

 さて、今回の花火は、張名人と高尾本因坊、いずれを祝う花火となることだろうか。

(09/09 11:38)

*   *   *

名人は闘志、挑戦者は泰然 「平成の眠狂四郎」加藤充志八段

 左辺白94ヘコミは、一番いい手です。微妙だが、黒から一手ヨセコウになります。

 検討室では白94で、39の左のハネを予想していました。これだと一手ヨセコウよりも黒有利です。したがって実戦の方が白にはベストです。さすがに名人は正確に読んでいるものだな、と改めて感心しました。

 ただ、碁の流れはどうも黒が打ちやすそうです。多分、左上のワカレで白に誤算があったのではないか。

 黒95から攻防は右辺に拡大した。

 白96は厳しい打ち込みです。成算があるかどうかわからないが、白としては最強の行き方をしなければならないのでしょう。

 1日目から、名人の闘志が際立ち、対して挑戦者は泰然と応じている印象です。

(09/09 10:57)

*   *   *

右辺で新たな戦い

 張栩(ちょう・う)名人(26)に高尾紳路本因坊(29)が挑戦している第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局は9日、新潟県長岡市のホテルニューオータニ長岡で再開され、2日目に入った。

 対局室に名人、挑戦者の順に姿を見せ、午前9時から前日打った黒89までを並べ直した。立会人の石田芳夫九段が封じ手を開封。名人の封じ手白90は「4の一」の抜き。挑戦者はすぐに黒91の切りで応じ、白94まで進んだ。

 左上はまだ白地ではなく、黒からコウにする手段がある。挑戦者はそこを保留したまま黒95と大場へ向かい、右辺で新たな戦いが始まった。

 解説の加藤充志八段は「左上は名人に誤算があったと思われます。白96と打ち込んで、右辺の攻防も険しくなりそうです」と話した。

(09/09 10:52)

*   *   *

「あこがれの張名人、高尾本因坊」 子どもたちが対局再開見守る

 第1局2日目の9日、名人戦の雰囲気にふれてもらおうと、地元・長岡の子どもたち36人が対局場に招かれ、対局再開の瞬間を見学した。午前8時半すぎに対局室の続き部屋の和室に入り、正座して両対局者の入室を待った。

 緊張した面持ちの子どもたちも、先に張名人が、追って高尾本因坊が対局室に入室した際には、「おはようございます」と自然に頭を下げていた。両対局者が1日目の手順を並べ直している間、子どもたちは食い入るように盤面を見つめていた。 石田芳夫九段が封じ手を開封し、張名人により白90が打たれた瞬間、みなが盤面をよく見ようと前のめりに身を乗り出したい気持ちをおさえている様子。その後、退室した子どもたちは、「あこがれの張名人と高尾本因坊を近くで見ることができてうれしい」「二人のように強くなりたい」などと語り合っていた。

 子どもたちは、午前10時から正午まで、ホテルニューオータニ長岡の2階「白鳥西の間」で指導碁に参加する。

(09/09 10:18)

*   *   *

2日目、午前9時に対局再開

 張栩名人(26)に高尾紳路本因坊(29)が挑戦している第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局は9日午前9時、新潟県長岡市のホテルニューオータニ長岡で、2日目が始まった。

 張名人が封じた90手目は「4の一」のヌキ。

(09/09 09:09)

*   *   *

  1日目 | 2日目


この記事の関連情報

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

囲碁ピックアップ

ねっとde碁

名人戦名局百選

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.