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< 第31期名人戦七番勝負第2局  >
  先手 ● 張栩 名人     対   後手 ○ 高尾紳路 挑戦者

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棋譜
1〜9手

自然の中で自然体

 名人戦一行は19日に別府入り。大分県で名人戦が開催されるのは不思議なことに初めてだ。

 夕方、対局室の検分に向かう途中で大きなカマキリを見つけた。対局場「べっぷ昭和園」の周辺は虫の宝庫という。今はスズムシが大活躍。夏は子供たちの人気者、カブトムシ、クワガタムシが飛んでくる。5月にはホタルも楽しめる。「ハチやアブも飛んできますが、それも自然の証拠。ありがたいことです」と昭和園の方。なるほどなあ。

 先に検分にやってきたのは張。スーツ姿のままだったが、表情は比較的穏やか。高尾はひと風呂浴びたようで、髪が少しぬれている。用意された作務衣に着替えて、すっかりリラックスムードだ。両者とも自然体。あとは明日からの勝負で、どちらが先にスズムシの音色を楽しめるかだ。

 翌朝、立会人の大竹英雄名誉碁聖の合図で対局開始。白8までの石組みに似た布石を2人は何度か経験している。高尾が張からタイトルを奪った昨年の本因坊戦第5局。左下黒3がAにあり、黒Bとシマって張は左辺の幅を主張した。しかし白C、黒D、白Eと工夫されていい感触ではなかったらしく、本局では黒3から9に修正された。

 「このシマリの向きはとても珍しい。黒Eとツイでも左辺は盛り上がりませんから。張さんはそこに踏み込んだ。思いつくだけでえらい、すごいと思います」と解説の王銘エン九段。 [次の譜へ]

(松浦孝仁)

2006年10月27日


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