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第31期名人戦七番勝負 第2局

 【9月20、21日 べっぷ昭和園(大分県別府市)】】 
●張栩 名人   対   ○高尾紳路 本因坊

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日程七番勝負第2局フォトギャラリー

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大竹英雄立会人(右)に封じ手を書き入れた棋譜を手渡す高尾本因坊(左)

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対局再開後の検討室。王銘エン九段(左)、安藤和繁二段(中央)が上辺での展開も視野に入れ、様々な角度から検討

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空中庭園から別府湾を臨む

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対局場の「べっぷ昭和園」は高台の中ほどに位置し、笹風に揺れる竹林のなかに11棟の離れが佇んでいる

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対局室内の掛け軸と生け花

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「両者とも信ずる手をサッと繰り出している」と王銘エン九段。王九段は第55・56期本因坊。第56期本因坊戦で張栩七段(当時)の挑戦を4−3で退け初防衛している

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第1着を打つ張名人(右)

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対局室に入室する張名人

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対局室に入室する高尾本因坊

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囲碁名人戦第2局を翌日に控え、対局室で碁盤と碁石をあらためる張栩名人(左)と高尾紳路本因坊=9月19日

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囲碁名人戦第2局を翌日に控え、対局室で碁盤と碁石をあらためる張栩名人(右)と高尾紳路本因坊=9月19日

  1日目 | 2日目

高尾本因坊が90手目を封じる 1日目終了

 大分県別府市のべっぷ昭和園で20日始まった第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局は、下辺の攻防のさなかの同日午後5時35分、挑戦者の高尾紳路本因坊(29)が90手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各8時間のうち、消費時間は張栩(ちょうう)名人(26)が3時間6分、挑戦者4時間29分。21日午前9時に再開する。

 黒15までは先番の名人が工夫を凝らした構え。昼の休憩をはさんで、39分の長考で打たれた挑戦者の右下白48は、堂々の攻めだった。名人は攻められるのを承知で、あえて黒51と左辺を囲った。

 挑戦者はさらに白52から黒を攻め、午後は下辺一帯の難解な攻防に終始した。現在は、下辺白が完全には生きておらず、黒は85、89とそれを強調して打ち進めている。

 解説の王銘エン九段は、「足早な名人と手厚い挑戦者の持ち味通りの展開で、双方自信の進行でしょう。下辺が一段落すれば、細かい勝負になりそうです」と話した。

(09/20 21:00)

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「下辺の白、死活が不完全」 王九段

 黒89までの局面を王九段が解説。

 中央の小競り合いが続く局面。下辺の黒は81で活きを確保。逆に今度は、下辺白一団の出口が封鎖されそうになり、死活が不完全となった。

 黒は白に活きを催促している場面で、どちらかが封じてもよい午後五時半を迎えた。

(09/20 17:35)

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大竹名誉碁聖の回想

 立会人の大竹英雄名誉碁聖は1981年(昭和56)年、第5期棋聖戦で藤沢秀行名誉棋聖に挑戦した際、 第3局を別府市のホテル白菊で打っている。

 25年前を回想して、「ああ、あの時はね、シューコー先生の棋聖5連覇がかかっていて、誰も本気では立ち向かえなかったんだよ(笑い)。で、ぼくが出て行ったのだが、見事に4連敗でシューコーさんの5連覇達成となった、見事なものだろ(笑い)」。

(09/20 16:20)

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しばらく小競り合いか

 白72トビまでの局面で、「下辺の黒は、まだ完全に生きていない」と王九段。

 「ここの黒の生き方を含みに、周辺で小競り合いが続きそうだ。大ヨセに入る可能性は乏しくなった」

(09/20 15:40)

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「とりあえず一段落」 王九段

 下辺黒63までを、王九段が解説した。

 「正午の休憩時点で、白は左辺に打ち込むかと予想したが、本因坊は白48、50と一手かけてじっくり攻めようとした。

 対して、名人は手を抜いて黒51と左辺に回った。

 黒63まで、下辺の黒は急には攻められなくなり、とりあえず一段落。思わぬ展開にならなければ、早くも大ヨセに入るかもしれない」

(09/20 15:10)

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野球に将棋 話が弾んだ対局前夜

 本局の立会人の大竹英雄名誉碁聖の野球に関する話題は幅広い。ヤンキース・松井秀喜選手の復帰から、日本棋院と日本将棋連盟との交流野球の歴史、そしていつしか話の中心は将棋のことに。

 張名人は将棋を本で学び、ルールは覚えたが、実際に指したことはないとのこと。また、詰将棋から始めたと話す。観戦記者の松浦孝仁氏は「さすが詰め碁の張名人ですな」。

 高尾本因坊は、五級まで行ったがそこから進まなかった。

 大竹英雄名誉碁聖が「将棋連盟にお願いをして免状をもらってやろうか」と合いの手を入れたところ、高尾本因坊は「それでは五段を」と返答。大竹名誉碁聖は「五段とは大きく出た。こちらからも将棋連盟に(同等の)免状を出さないといけないな」と笑いを取った。

(09/20 14:50)

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趣のある対局室の佇まい

 対局室に掲げられている掛け軸は、徳禅寺の霊山了庵・橘宗義による「秋水冷々」。

 「水の流れは自由自在に流れる。まわりの作用にとらわれることなく本分のまま生きている。冷々とは悟りの境涯をあらわしたもの。目的に向かって絶え間なく努力し続けるさま」の意。

 また、生け花はススキや水引など「べっぷ昭和園」の敷地内に原生している花草を取りまとめて生けているとのこと。

 べっぷ昭和園の6000坪の広大な敷地では、四季折々の大分の自然を満喫できる。散策路をゆっくり歩いていくと、別府湾を一望できる空中庭園に辿り着き、晴れた日には遠く四国まで見渡せる。

(09/20 14:25)

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大分で初の名人戦

 名人戦が大分県で打たれるのは初めて。旧名人戦も打たれたことはない。当然、別府市でも初の名人戦だ。

 対局会場の「べっぷ昭和園」は純和風の温泉宿。別府湾を遠望する山手にあり、豊かな湯量に恵まれ、庭や崖を流れるせせらぎが終日絶えない。

 なお、囲碁の挑戦手合が大分県で最初に打たれたのは、1955(昭和30)年の本因坊戦。半世紀以上前のことで、歴史を感じる。高川秀格本因坊に島村利博八段が挑戦した第10期で、別府市の日名子旅館で第2局が打たれた。このシリーズは高川本因坊が4連勝で4連覇を達成した。

(09/20 13:45)

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対局再開

 午後1時に昼食休憩を終え、対局が再開された。高尾本因坊の48手目は15の十四。

(09/20 13:10)

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「黒は右上が一つの焦点」 王九段

 午前中、下辺の黒47までの攻防について王九段の解説。

 「挑戦者は下辺で白46として黒47と代わったあと長考した。ということは、左辺に打ち込むことを考えている可能性が高い。

 どうも、右下黒の攻めよりも左辺に向かう感じだ。

 今後の展開としては、黒は右上で黒5からのコスミ出しを、どのタイミングで打てるかが一つの焦点だ」

(09/20 12:45)

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昼食休憩、再開は午後1時から

 第31期囲碁名人戦第2局1日目は、張名人が47手目を打ち、正午から昼食休憩に入った。高尾本因坊はここで40分を超える長考に入っている。

 午前中の消費時間は、張名人が1時間8分、高尾挑戦者が1時間52分。

(09/20 12:30)

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高尾本因坊「わからんな」

 午前11時23分、張名人は下辺に黒47を打ち下した後、席 を中座。

 高尾本因坊はここで「わからんな、これは」とうなる。

(09/20 11:31)

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王九段「両者とも自信にあふれた進行」

 下辺で黒41までと迫った局面を、王銘エン九段が解説する。

 「両者とも自信にあふれた進行です。

 読み筋はかみ合っていて、ともに相手の出方を分かって打っている。 右辺の折衝も双方の予想通りだ。

 ただ、黒が41と迫ったので、これから下辺で戦いが始まる。

 白は下辺右の黒に簡単に眼形を与えてはいけないし、 黒は下辺の白32一子を下辺黒と五分五分と考えているはずだから」

(09/20 11:09)

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黒33は右下のツケ

 張名人は約20分の熟考後、黒33で右下のツケ。白34から白40まで迅速に進む。ここで、張名人が黒41を「8の十七」に力強く打ち下す。左辺の展開もにらんでの一着。

 高尾本因坊の考慮中に張名人が席を立つ。

(09/20 10:50)

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張名人やや長考

 午前10時20分、白32の後、張名人が考慮中に高尾本因坊は目薬をさす。そのあと、タオルを顔にあてる。

 張名人はやや長考。

 午前10時30分、記録係が武宮陽光五段から安藤和繁二段に交代。

(09/20 10:37)

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「名人の工夫、自然体の挑戦者」 王銘エン九段

 早い展開で進む序盤戦、王銘エン九段は黒25までの場面を次のように解説した。

 「一手一手難しい序盤だが、双方とも着手が速い。 両者とも信ずる手をサッと繰り出す印象だ。張名人は左下黒9シマリから工夫した構想を描いている。対して高尾挑戦者は、その出方に乗っかっていこうとの自然な対応です。

 白番の着手が比較的速いということは、 黒の出方をいやがっていない、とも考えられる。

 右辺、黒25ツケに挑戦者の応手が止まっているが、これはその前の白18がまずかったというわけではないだろう。 白18自体に時間をかけていないのだから、25とツケられればその時考えようということだろう」

(09/20 10:32)

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張名人、右上小目に第一着

 張栩名人(26)に高尾紳路本因坊(29)が挑戦する第31期囲碁名人戦七番勝負の第2局は20日午前9時、大分県別府市のべっぷ昭和園で始まった。先番の張名人は、第一着を右上小目に打ち下ろした。

(09/20 09:09)

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対局開始直前の両対局者

 対局室に最初に現れたのは高尾本因坊。前日はゆっくり温泉に つかるなどくつろいだ様子。張名人の入室を待ちながら、碁盤 を丁寧に拭く。

 追って張名人が入室。着座すると何度か鼻をかむ。少し険しい 表情。対局に向かう真剣さが伝わる。

(09/20 09:00)

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張名人、高尾本因坊が対局室を検分

 第31期囲碁名人戦第2局を翌日に控えた19日、会場となる大分県別府市の「べっぷ昭和園」で、張栩名人と高尾紳路本因坊による対局室検分が午後5時30分から始まった。両対局者は碁盤や照明などをチェックし、問題がないことを確認した。べっぷ昭和園は、離れ11棟からなり、別府湾を一望できる庭園をも抱えている。対局室となる「桐壺」は、最も奥に配置され、茶室を備えた情緒あふれる和室である。

 張名人はスーツ姿で、高尾本因坊は作務衣姿で検分室に現れ、10分ほど検分を行った。

(09/19)

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囲碁名人戦七番勝負、20日から第2局

 挑戦者の先勝で開幕した第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局が20日、大分県別府市のべっぷ昭和園で始まる。張栩(ちょう・う)名人(26)が勝って1勝1敗のタイにするか、挑戦者の高尾紳路本因坊(29)が2連勝するか。

 対局は2日制。張名人の先番で午前9時開始、21日夜までに決着する。立会人は大竹英雄名誉碁聖。

(09/19)

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