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第31期名人戦七番勝負 第3局
【9月28、29日 御所坊(神戸市有馬)】
●高尾紳路 本因坊 対 ○張栩 名人
1日目
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2日目
高尾本因坊が97手目を封じる 1日目終了兵庫県・有馬温泉の御所坊で28日始まった第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局は、同日午後5時半、挑戦者の高尾紳路本因坊(29)が97手目を封じて1日目を終えた。29日午前9時に対局を再開する。消費時間は張栩(ちょう・う)名人(26)が3時間17分、挑戦者4時間13分。29日午前9時に対局を再開する。 右下で早くも戦いに突入した競り合いのさなか、張栩(ちょう・う)名人(26)は右下で白36、38とツケを放った。先手で下辺白を丈夫にする鋭い着想で、検討陣は全く予想していなかった。 これに対し本因坊は左下で黒65から69と下辺白を攻め、右下だけでなく左上や右上にも地を取りながら持久戦に持ち込んだ。午後になっても着手のペースは落ちず、手数が伸びた。 解説の今村俊也九段は「名人の鋭い着手に、本因坊は柔軟な打ち回しで応じている。確定地は黒が多いが、上辺白模様のまとまり具合で勝負がつくだろう」と話した。 (09/28 18:43) * * *
黒、重厚な攻め立会人の石井九段、新聞解説の今村九段の検討は続いていた。 下辺で黒は69、眼形の乏しい下辺白に迫る。白は70、72以下生きを求めるが、黒はさらに左辺77とノビ、重厚な攻めを見せる。 (09/28 16:58) * * *
今村夫妻、競演へ今朝9時から始まったNHK衛星テレビの中継で聞き手をつとめたのは関西棋院・今村俊也九段の妻でアマ六段の康子さん。根っからのなにわ女で言葉が多い。 夫の今村九段は朝日新聞の解説を担当し、検討室でテレビ画面を微笑しながら眺めていた。 本日午後5時から放送のNHK番組で、夫婦の競演が実現しそうだ。 (09/28 16:58) * * *
兵庫県での名人戦は16回目兵庫県で名人戦七番勝負が打たれるのは今回が16回目。御所坊では5回目。 立会人の石井邦生九段が初めて名人戦の立会人をつとめたのは1980年の第5期名人戦。大竹英雄名人に弟弟子の趙治勲八段が挑戦したシリーズ(ともに当時のタイトル、段位)。このシリーズでは無勝負が発生し、最終的に趙挑戦者が名人位を奪取した。 後には大竹九段が腰痛になり、車椅子で対局したシリーズもあった。石井九段が初めて立会人をつとめたのは宝塚市の旅館七福荘だったが、11年前の阪神大震災で建物の多くが倒壊し今はない。 (09/28 15:58) * * *
名人の妙着出る午後1時に再開して、本因坊が右辺で黒35と走った後、名人は右下白36とツケた。 検討室でモニターテレビを見ていた石井邦生九段、今村俊也九段、後藤俊午九段らは口をそろえて「えっ、変なところにつけたな。」 しばらくして、名人が下辺で白38とつけこして以降の変化を見て「うーん、これはすごい。白36は妙着だなあ。とても思いつかなかった」と絶賛。「我々プロでも思いつかないなあ。アマ高段者もほぼ絶対思い浮かばないでしょう」というほどの意外な手らしい。 本因坊はしばしば「うーん」とうなだれていた。 (09/28 14:30) * * *
対局再開午後1時に昼食休憩を終え、対局が再開された。高尾本因坊の35手目は「18の七」のケイマでハシリ。 (09/28 13:08) * * *
新内閣の「囲碁好き」は?名人戦に合わせたように? 5年ぶりに内閣が一新された。安倍新内閣の閣僚名簿で、誰が囲碁好きなのだろうか。さっそく、各全国紙の「閣僚の横顔」を手がかりに紹介する。まず、一番の高段者は尾身幸次財務相。「五段の腕前」(日経、毎日)。 次は長勢甚遠法務相と久間章生防衛庁長官のようだ。 長勢法務相は日経で「趣味は囲碁」とだけ紹介されている。囲碁には触れていないが、朝日は「緻密で手強い」、毎日は「どんなに酔っても、重要事案は漏らさない口の堅さは記者泣かせ」と書いている。ヨセ勝負でも顔色を変えず、しっかり勝ちきるタイプだろうか。 久間防衛庁長官は日経では「議員宿舎の事務室で、夜、当直議員と将棋盤に向かい合うこともある」と紹介されているが、毎日では「大の囲碁、将棋好き」と書かれている。どちらも好きなようだ。 異色なのは文部科学相の伊吹文明氏か。京都の老舗繊維問屋生まれの粋人と世評が高いが、毎日によると「囲碁、料理、テニスなど趣味も多彩」らしい。 新内閣の閣僚には結構、囲碁好きがいるようだ。ただし、子細に趣味を探ってみると、スポーツ系が多い。沖縄・北方特命相の高市早苗さんはスキューバダイビング、農林水産相の松岡利勝氏と総務相の菅義偉氏はジョギング、国家公安委員長の溝手顕正氏はアメリカンフットボール、金融相の山本有二氏はカヌーとテニス、環境相の若林正俊氏は柔道四段、経済財政相の大田弘子さんは社交ダンス…と多彩きわまりない。 (09/28 12:30) * * *
34手までで昼食休憩に第31期囲碁名人戦七番勝負第3局の1日目は、張名人の34手目までで昼食休憩に入った。対局は午後1時に再開される。 ここまでの消費時間は張名人1時間18分、高尾本因坊1時間42分。 (09/28 12:07) * * *
双方、いっぱいの攻防白26は形の急所。本因坊が黒29と右辺白を圧迫すると、名人は白30と応じた。黒が仕掛け、名人もいっぱいに応戦する。右辺の攻防が当面の焦点だ。 (09/28 11:43) * * *
昨年の七番勝負第1局に似た形対局は周囲から「早い戦い」との声が出ている。昨年の第30期名人戦七番勝負第1局・張名人―小林覚九段戦と似た形になってきた。 そのときは激しい戦いにならなかったが、この対局は黒17とツメて戦いになっている。 (09/28 10:49) * * *
黒15は珍しい黒15に解説の今村俊也九段は「珍しいです。普通は一路左のツギです。黒15を境に早くも戦いになりました」。 検討室では「この2人はいつもペースが速いね」「持ち時間が短い国際戦の影響でしょう」という声が相次いだ。 (09/28 10:40) * * *
高尾本因坊、右上星に第一着張栩名人(26)に高尾紳路本因坊(29)が挑戦する第31期囲碁名人戦七番勝負の第3局は28日午前9時、兵庫県・有馬温泉の御所坊で始まった。先番の高尾本因坊は、第一着を右上星に打ち下ろした。 (09/28 09:07) * * *
張名人、高尾本因坊が対局室を検分張栩(ちょう・う)名人に高尾紳路本因坊が挑戦している第31期囲碁名人戦七番勝負の第3局が28日、兵庫県・有馬温泉の御所坊で始まる。 前日である27日の午後5時半、対局室となる「偲豊庵(しほうあん)」で両対局者による検分が行われた。静まり返った対局室には、張名人、挑戦者の高尾本因坊の順で入室し、立会人の石井邦生九段ほか、多くの関係者が見守る中に行われた。 両対局者は碁石を指になじませるように打った後、名人戦第3局を記念して箱書きが行われた。両対局者の揮毫(きごう)が終了すると、検分は静かに終わった。 (09/27) * * *
囲碁名人戦七番勝負、28日から第3局張栩(ちょう・う)名人(26)に高尾紳路本因坊(29)が挑戦している第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局が28日、兵庫県・有馬温泉の御所坊で始まる。張名人が勝って1勝2敗とするか、高尾本因坊が3連勝で名人位奪取に迫るか、注目の対局だ。 対局は2日制。高尾本因坊の先番で午前9時開始、29日夜までに決着する。立会人は石井邦生九段。 ◇ 対局の模様は、アサヒ・コムの囲碁のページで速報します。 (09/27) * * *
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