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第31期名人戦七番勝負 第4局
【10月11、12日 あたみ石亭(静岡県熱海市)】
●張栩 名人 対 ○高尾紳路 本因坊
1日目
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2日目
挑戦者の高尾本因坊勝ち3勝1敗に朝日新聞社主催の第31期囲碁名人戦七番勝負の第4局は12日朝から静岡県熱海市の「あたみ石亭」で2日目が打ち継がれ、午後7時22分、挑戦者の高尾紳路本因坊(29)が張栩(ちょう・う)名人(26)に364手までで白番半目勝ちした。高尾挑戦者は対戦成績を3勝1敗とし、名人位獲得へあと1勝に迫った。持ち時間各8時間のうち、残り時間は名人2分、挑戦者1分。第5局は18、19の両日、同県伊東市で。 大石の死活を背景にした長時間にわたる攻防の後、300手を超えて延々とヨセが続く大熱戦を挑戦者が制した。 左辺黒95(封じ手)からの2日目は、名人の攻め、挑戦者のしのぎの展開。中央黒117以下に白が146と生きて黒の攻めが不発に終わったと思われた。だが、名人は黒179と右辺白の眼形を狙う強攻で得をして、ヨセ勝負に持ち込んだ。 各所でコウのできる難解なヨセ勝負は、双方に疑問手があり、形勢は二転三転。終局直後、名人は「えっ、負けなのか。最後、損したのか」と嘆き、挑戦者も「えっ、僕が負けだったんじゃないの。本当に勝っているんですか」と語った。 解説の潘善キ七段は「序盤から実利を稼いだ挑戦者がうまく打っていましたが、一時、名人の強手で形勢は逆転しました。半目の揺れ動く終盤は、名人に勝つチャンスが多かったと思います」と話した。 (10/12 20:28) * * *
劇的な半目勝負、本因坊が制すヨセに入ってから大変細かい半目勝負でした。お互いにわずかなミスが何度か出て、最後の最後まで勝負の行方は揺れ動きました。結果的に見ると、最後の敗着が黒353に抜いた手で、その時に1の五につないでいれば、高尾本因坊は投了するつもりだったと、対局後に語っていました。 振り返ってみますと、序盤から普段の両者の棋風とは反対の展開になり、張名人の攻め、高尾本因坊の守りという興味深い碁になりました。本因坊は名人の厳しい攻めをよくしのぎ、名人もしのがれた後も素晴らしい寄りつきを見せて、まれに見る大熱戦になりました。 この難解な碁を最後まで、これほどまでに打ち切った両先生のすごさ、強さに、見ていてとても興奮し、感動しました。 これで本因坊の3勝1敗となりました。本来、最後の最後まで名人が勝つチャンスがあっただけに、この敗戦は名人にとって悔やんでも悔やみきれないものだと思いますが、この素晴らしい戦いを1局でも多く見ていたいので、第5局では、気分を新たにした名人の巻き返しに注目したいと思います。 (10/12 20:13) * * *
300手超える熱戦に対局は午後7時を過ぎ、300手を超えても続いている。 高尾本因坊はワイシャツにネクタイ姿、張名人は夕方になってからスーツの上着を着た。 (10/12 19:18) * * *
やはり半目勝負!?さきほどは黒が盤面10目リードという検討を紹介しましたが、どうやら実際の勝負はもっと細かくなってきているようです。おそらく半目勝負のきわどい決着となりそうです。 (10/12 18:43) * * *
黒、ついにゴール見えたか?左辺のコウの具合が解消されて、計算のめどが立ちました。 序盤から戦いに次ぐ戦いでしたが、局面は大詰めを迎えています。検討陣の計算では、黒が盤面で10目ほどよさそうです。 (10/12 18:03) * * *
検討室は「黒よし」午後5時20分過ぎ、検討室の検討陣からは「黒よし」との声が出始めた。勝負は最終局面を迎えている。 (10/12 17:32) * * *
名人、目いっぱいのヨセ黒189、191と黒199、201とツナギを省略して二段にハネる手は、コウが強い時にまれに見られる手段です。 実戦のように、白198、白208とあやまることになれば、逆に白にハネツガれるよりも、それだけで黒の利かしとなります。これも、名人が手厚く打ち進めたことによる余得です。 (10/12 17:24) * * *
ヨセ勝負に突入黒179のノゾキに、白がツゲるかどうか、非常に難解なところでしたが、本因坊は危ないと見て、白4子を捨てて、右辺の一団の眼形をはっきりさせました。 いよいよヨセ勝負に突入です。検討室で、この後の想定図を作ったところ、「非常に細かい」「半目勝負か」との声も出ています。 (10/12 16:50) * * *
いよいよ勝負どころに黒177と右辺の白を封鎖して、いよいよこの一団の死活に白黒をつける時が来ました。序盤の戦いから、この一団の死活が放置されてきましたが、ついに両対局者の読みが披露されることになりました。どちらの読みが深く、正しいのか、大きな勝負どころを迎えました。 検討室では、さまざまな変化図が作られていますが、非常に難解で、まだ結論が出ていない状況です。 (10/12 16:20) * * *
〈万波姉妹:3〉 「プロに自覚」の妹万波奈穂初段は今年4月に入段し、プロとして半年すぎたところだ。 「アッという間、もう半年たったのかという感じです。今まではプロになるための勉強に明け暮れしていましたが、囲碁が職業になると、すべてが新鮮です。女流枠でプロになったので、普及には責任があると自覚しています。セミナーやイベントで声がかかると、どんどん出かけています。アマチュアの相手が、実力向上に一生懸命なのか、単に碁を楽しむことに喜びを見いだしているのか、早くつかむのが大切で難しいですね」 姉妹対局については、姉とは反対に、「あまり打ちたくないです。なぜかって? 負けると悔しいから」(笑い)。 地に走るタイプと認め、負けるときは薄みをつかれてダメになるケースが多いらしい。 (10/12 16:02) * * *
続く本因坊のぼやき午後3時すぎ、対局室の高尾本因坊が「屍(しかばね)か…」とぼやく。モニターテレビを通して本因坊の独り言に慣れっこになっていた検討陣からも、さすがにどよめきが起きた。その後も、「おかしかったか」「下手くそ」「ああ、嫌になったなあ」と、ぼやきを連発している。 張名人が中座すると、本因坊は盤面に覆いかぶさるように上半身を乗り出し、局面の検討に没頭していた。ぼやきは、集中力の表れなのだろう。 (10/12 15:37) * * *
〈万波姉妹:2〉 テレビで人気の姉万波佳奈女流棋聖がNHKテレビで囲碁番組の聞き手として登場したのは2000年、趙治勲名人に依田紀基九段が挑戦し、依田新名人が誕生した第25期名人戦の第4局だった。 「初めのころはしばしば、『はい、はい』と受け答えしていて、何人もの人から『気になる』と指摘されました」と苦笑する。 5年前にはNHK教育テレビの講座とNHK杯トーナメントの聞き手を同時にこなし、ぐんぐん腕を上げた。昨日は夕方の中継をピシャリと時間内に締めくくって、上達ぶりを天下に知らしめた。 昨年は年明けの女流棋聖戦と棋聖戦が重なり、また本因坊戦の聞き手もなかったので、テレビ番組の聞き手は2年ぶりという。 また、奈穂さんとの姉妹公式戦対局はまだないが、「打ってみたいです。妹とは普段、年に1回ぐらいしか練習対局しないので、一度まじめに打ってみたいです。棋風ですか? 私は戦いが好きな乱戦指向、妹は確実な碁で地に辛いです」。 (10/12 14:25) * * *
本因坊、居直る午後に入り、白138、黒139と変わった瞬間に、141と142の点が見合いで、真ん中の白の一団の生きが確定しました。さらに、白140と右辺の一団も中央に顔を出して、ほぼ安定させました。高尾本因坊の居直りが見事に功を奏したように思います。 振り返って、黒129と抱えた手で136にノビる、あるいは、黒131と抜いた手で同じく136にノビている方が、白が眼形を作りづらく、厳しかったかもしれません。 (10/12 14:05) * * *
居直り強盗?午後の検討室では、高尾本因坊の打ち回しに「居直り強盗」との評が飛び出している。 中央の名人の黒模様を荒らし、自分にはあまり痛手がない状況を指しているらしい。「なぜ強盗なのか?」という問いも飛び交っているが、本因坊がしのいだ状況をうまく言い表しているようだ。 (10/12 13:50) * * *
〈万波姉妹:1〉 万波姉妹そろう万波佳奈女流棋聖と万波奈穂(なお)初段の姉妹棋士が、そろって対局会場のあたみ石亭に現れた。佳奈さんはNHK衛星放送の中継番組の聞き手、奈穂さんは勉強のため。 名人戦第4局の1日目の着手で、それぞれ印象の深い手を挙げてもらうと…。 佳奈さんは右上白28と黒29の交換。 NHK解説の中野寛也九段は「普通、28は黒71と受けられるのが嫌で打ちにくいし、29は普通は71で十分の感じだが、2人の方向感覚は違っていて、なおかつかみ合っている」と説明。佳奈さんはそれを聞いて「両対局者の感覚が似通っていることに驚いた」という。 奈穂さんは1日目の打ち掛け直前の、左辺黒91ツケから93の運びに感動したという。 「上辺白の攻めを睨んでのダイナミックな構想らしいです。私なんか、とても思いつかない発想ですが、打たれてみると、きれいな打ち方ですね」 (10/12 13:20) * * *
対局再開午後1時に昼食休憩を終え、対局が再開された。黒番の張名人の131手目は「10の十一」の抜き。 定刻の午後1時の10分近く前、扇子を手にした張名人がやや早足で対局室に向かった。やや遅れて、高尾本因坊も入室。記録係の再開の合図からほとんど間を置かず、張名人が95手目を打った。 対局室では、昨日に引き続き、高尾本因坊がぼやきを連発している。 (10/12 13:05) * * *
戦い、中央へと波及張栩(ちょう・う)名人(26)に高尾紳路本因坊(29)が挑戦している第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局は12日午前9時、静岡県熱海市の「あたみ石亭」で再開され、2日目に入った。ここまで挑戦者が2勝1敗とリードしている。 名人の封じ手は左辺黒95の引き。挑戦者は白96と応じて険しい攻防となり、戦いは中央へと波及した。 名人は、不安定な右辺の白を横目に黒117から中央白を攻め、黒125と厳しく切る。挑戦者は白130と備え、名人が次の手を考慮中に昼の休憩に入った。ここまでの消費時間は張名人4時間55分、高尾本因坊5時間31分。 解説の潘善キ七段は「黒は中央と右辺の白のからみ攻めが狙い。両方をうまくしのげば地合いは白が良さそうですが、名人は本気で取りに行っているようにも見えます」と話した。 (10/12 12:15) * * *
しのぎ勝負の様相白100から白が地で頑張り、黒模様の中で、居直りにいきました。これで、右辺と真ん中の一団を両方しのぐことができれば、白が優勢になります。しかし、検討室で行われている変化図の検討では、白の危ない図が多いようです。 名人がどう攻め、本因坊がしのげるか、いよいよ勝負どころに差し掛かってきました。 (10/12 11:45) * * *
こだわりの「石」集めた宿対局会場のあたみ石亭は、これまでも名人戦をはじめとする数々の大勝負の舞台となってきた。昨年12月15日には、名人戦が第30期を迎えたのを記念して企画された第1期名人の大竹英雄名誉碁聖と第2期名人の林海峰名誉天元の特別対局が打たれている。 全国から集めた銘石や石燈籠を配した石庭園をまず完成させ、そこに数寄屋造りの離れ屋を点在させた凝ったつくりが特色だ。両対局者は対局室「弓ケ浜」にほど近い離れに宿泊し、静かな環境で勝負に集中している。疲れをいやすのは、熱海名物の温泉と、豊かな山海の幸である。 (10/12 11:31) * * *
白100に驚きの声高尾本因坊の白100に、検討陣から驚きの声が上がりました。白100とハネダすと、黒115までがほぼ一本道で想定できます。こうなるとまず、白は左上を絞られた形がつらく、また真ん中の数子を切り離されて、右辺の白の弱い石とからみ、しのぐのにやや不安を覚えるような気がします。 なので、白100では参考図のように、82、92の白2子を捨て石(黒A、白Bが利いているので)にして、中央を手厚く打った方がわかりやすかったかもしれません。 (10/12 10:45) * * *
封じ手は「味わい深い一手」検討室では、張名人の封じ手を3の十一か3の九、あるいは13の十二などを予想していました。前者は黒91に対して手を抜かれているところを連打する自然な発想、後者は右辺の白の一団を封鎖する一手です。 ところが封じ手は3の七の引きでした。この手は3の九、3の十一の押さえを保留して、相手の出方によってその方向を決めようとする一方、黒93とツケた石を働かせようとする非常に味わい深い一手です。ただ、黒91のツケっぱなしの場所を放置して、左上隅の、白のとても固いところから引っ張り出した手なので、あまり予想には上がらなかった一手です。 (10/12 10:05) * * *
対局再開、2日目始まる張栩名人(26)に高尾紳路本因坊(29)が挑戦している第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局は、12日午前9時、静岡県熱海市のあたみ石亭で2日目が始まった。 張名人が封じた95手目は3の七の引き。 対局室には、1日目とは逆に、高尾本因坊、張名人の順で入室。ひざの上で軽く手を組んだ高尾本因坊は、しばし目を閉じて、これから始まる戦いに集中していた。一方、張名人は腕を組み、厳しい表情。午前9時、立会人の武宮正樹九段の合図で対局再開。1日目の手順を並べ直した後、立会人が読み上げた封じ手を張名人が打ち込んだ。 (10/12 09:10) * * *
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