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第31期名人戦七番勝負 第4局
【10月11、12日 あたみ石亭(静岡県熱海市)】
●張栩 名人 対 ○高尾紳路 本因坊
1日目
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2日目
名人の攻め、本因坊のしのぎ白が88とワタり、黒39から始まった右辺での攻防が一応一段落した感じとなりました。黒89のカカリから、戦いは左辺に移ったところで、張名人が95手目を封じました。 ただ、一段落したといっても、右辺の白の一団の眼形がまだはっきりしていないので、明日はそれをにらみながらの戦いが展開されるでしょう。 本来の棋風でいうと、張名人が実利で先行し、高尾本因坊が追い込む形になる ことが多そうですが、本局は名人が攻め、本因坊がしのぐ、普段とは逆の展開になり、大変興味深い碁になりました。明日の戦いがとても楽しみです。 (10/11 18:45) * * *
名人が95手目封じ1日目終了 囲碁名人戦第4局静岡県熱海市の「あたみ石亭」で11日始まった第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局は同日午後5時32分、黒番の張栩(ちょう・う)名人(26)が95手目を封じて1日目を終えた。12日午前9時に再開する。持ち時間各8時間のうち消費時間は張名人3時間55分、挑戦者の高尾紳路本因坊(29)は3時間37分。 94手まで 名人が厚みを重視し、挑戦者が実利で先行する互いの持ち味とは逆の展開。午前は穏やかに進んだが、午後になって名人が右上黒39と仕掛け、急に激しくなった。 右上一帯は、挑戦者が白50、52から生きをはかる進行を選び、さらには白68と反発したことから複雑に変化。中央に厚みを蓄えた名人は、不安定な右辺白をにらみながら左辺黒91、93など積極的に策動している。 解説の潘善●(●は「王」へんに「其」)七段は「地で先行する白に、黒が厚みをバックにどれだけ寄りつけるかが勝負でしょう」と話した。 (10/11 18:45) * * *
白、地で頑張る上辺の白の眼を狙った黒81に対して、高尾本因坊は白82の切りで応じました。白は地で頑張りましたが、右上の白2目を取られたことによって、右辺19の六や七の利きがなくなり、右辺の一団の眼形が乏しくなりました。 (10/11 17:15) * * *
記録係の実感対局室で記録係をつとめ、2人の攻防を間近に見ている望月研一六段の実感をお届けしよう。 「一番印象が強いのは、ぼやきがすごいという点です。 2人とも、普段はぼやきはそれほどでないんですが。きょうは本因坊7対名人3の感じです」 「次は、碁が激しいこと。昼食休憩の直後に名人が黒39とツケてから、攻防が止まらなくなりました。あの39は、ぼくも『あるかな…』とは一瞬思ったけれど、いや、あんなに激しく石がぶつかるとは・・・」 「3番目は名人の気迫でしょうか。具体的にどうというわけではありませんが、去年の本因坊戦で敗れているし、負けられないという雰囲気はよく感じられます。挑戦者も気合いが入っているはずです。その証拠が、少なくないぼやきだと、ぼくは思います」 (10/11 16:55) * * *
ぼやく本因坊検討室のモニターテレビには、盤面と対局室の様子が映しだされている。 第4局の対局開始直後から目立つのは、挑戦者の高尾本因坊のぼやき声。「訳がわからないなあ」「何やってるんだろう」「軽率であったか・・・」など、着手のたびに思わず声が出てしまうようだ。これに対し、張名人も時折つぶやいたり、深いため息をついたりしている。 午後に入ってからは、両対局者とも上着を脱いでワイシャツとネクタイ姿に なった。過熱する戦いのさなかの午後3時、対局室にはおやつの果物が届けられた。
(10/11 15:36) * * *
いよいよ開戦右上の白の一団に黒がどう迫るかが注目されていましたが、午後の対局再開後、名人の放った手は黒39のツケでした。白を内部から破壊しにいった、一番直接的で厳しい攻撃です。 いよいよ戦いの火蓋が切って落とされました。 (10/11 14:16) * * *
小西八段、大阪から駆けつける検討陣に関西棋院の小西和子八段も加わっていた。大阪から昨日、熱海入りしたという。 あす12日午後6時から、大阪・中之島の朝日新聞大阪本社の1階ホールで予定されている大盤解説会の聞き手を務める。 その準備も兼ねて現地に来たそうだ。 午前中の打ちぶりについて、 「挑戦者の白28は30ツケかなと思っていたがはずれました。黒29も私のはずれ。第1局の高尾挑戦者のように、黒1からのケイマかと予想していたのですが……。そばで見ていると緊張しますね」。 あす昼過ぎの新幹線に乗って大阪に戻り、 大盤解説会に直行する。 なお、解説は結城聡九段で、入場は無料。関西の囲碁愛好者はどうぞご参加を。 (10/11 13:16) * * *
対局再開午後1時に昼食休憩を終え、対局が再開された。黒番の張名人の39手目は「15の六」のツケ。 (10/11 13:05) * * *
39手目を考慮中に昼食休憩第31期囲碁名人戦七番勝負第4局の1日目は、黒番の張名人が39手目を考慮中に昼食休憩に入った。対局は午後1時に再開される。 ここまでの消費時間は張名人1時間31分、高尾本因坊1時間29分。 (10/11 12:01) * * *
検討室にどよめき黒は、上辺と右辺では、見た目右辺の方が大きくなりやすそうなので、一般的には16の六に打ちそうなところで、検討室でもその手で検討していました。 ところが黒29が打たれ、検討室にどよめきが起こりました。黒がもし、右辺を受けると、白に14の三のツケから上辺を割られて、黒27の石が弱くなることを嫌ったのかもしれません。 (10/11 11:30) * * *
静かな対局会場対局会場の「あたみ石亭」は、豊かな緑のなかに京風数寄屋造りの離れが点在する温泉宿。対局室にあてられた「弓ケ浜」は、その最奥部に位置する落ち着いた離れ屋だ。 もともと静かな空間だが、対局者の集中を妨げないよう、対局室の前には「対局中につきお静かにお願い致します」と書かれた注意書きが張りだされていた。 (10/11 11:12) * * *
名人の厚みと挑戦者の実利左上黒3とすぐにカカるのは名人愛用の手。挑戦者は白4、6と冷静に応じた。名人は十分に構想を練ったのち右下黒11とハサむ。白12から隅の地を与える代わりに、右辺に厚みを築いた。 挑戦者は右上白28と消しに向かった。 解説の潘善キ七段は「互いにじっくりと打ち進め、穏やかな立ち上がり。名人の厚みと挑戦者の実利という、両者の棋風とは逆の展開になっています」と話した。 (10/11 11:10) * * *
本因坊が「お返し」?白28のボウシは、相手の模様を消すときに使う常套手段です。ただ、このように早い段階でボウシするのは比較的珍しいケースで、本因坊のゆっくり打とうという意図が感じられます。 第1局でも早い段階で名人が同じようにボウシする場面があったので、今回はそのお返しでしょうか(笑)。 (10/11 10:57) * * *
名人愛用の一着黒3といきなりカカる一手は、張名人が2年前に挑戦者として最初に名人戦に登場したころから打ち出し、他の棋士の間でも広く使われるようになりました。 名人の碁ではたいへんよく見られる形です。 先に相手の出方をうかがい、それによってほかの空き隅の打ち方を決めようという意図がうかがえます。名人愛用の一着です。 (10/11 10:25) * * *
現地からみなさん、こんにちは。武宮陽光です。本局から最終局まで、名人戦七番勝負を現地から実況させていただくことになりました。 挑戦者の2連勝から名人が1勝を返しての第4局は、今後の流れを左右する注目の一番です。この熱戦の模様を、みなさまによりわかりやすく楽しんでいただけるように努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。 (10/11 09:50) * * *
張名人、右上隅の小目に第一着張栩名人(26)に高尾紳路本因坊(29)が挑戦する第31期囲碁名人戦七番勝負の第4局は11日午前9時、静岡県・熱海市のあたみ石亭で始まった。先番の張名人は、第一着を右上隅の小目に打ち下ろした。 定刻の約5分前、張名人が先に対局室に現れた。紺のスーツ姿の名人はいつものように腕時計を外してかたわらに置くと、白布で丁寧に碁盤を清めた。少し遅れてストライプの入ったグレーのスーツを着た高尾本因坊も入室。対局室には張りつめた空気が漂った。 午前9時、立会人の武宮正樹九段の「では、時間になりました」との合図で対局が始まった。 (10/11 09:04) * * *
なごやかに対局室検分第31期囲碁名人戦第4局を翌日に控えた10日夕、会場となる静岡県熱海市のあたみ石亭で、張栩名人と高尾紳路本因坊による対局室検分が行われた。スーツ姿の張名人と浴衣をまとった高尾本因坊は、定刻の午後5時半の数分前に相次いで入室。立会人の武宮正樹九段をはさみ、なごやかな様子で室内の様子や照明などを確認した。 今回使われる碁盤と碁石は日本棋院が準備したもの。高尾本因坊は、「いつも使っているものですね」と、笑顔を浮かべていた。 (10/10) * * *
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