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第31期名人戦七番勝負 第6局
【11月2、3日 名古屋東急ホテル(愛知県名古屋市)】
●張栩 名人 対 ○高尾紳路 本因坊
1日目
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2日目
新名人誕生!大変な大一番なだけに、序盤戦は両者慎重に打ち進める穏やかな進行になりました。碁が動いたのが黒59のハサミツケ。ここからコウ争いに発展して、戦いが全局に波及しました。 途中、白68の下ツケから白74と割り込んだ手が大変厳しく、左下隅の黒地をえぐるとともに、眼形をおびやかしました。 黒もコウの代償として下辺を連打し、名人も手応えを感じていたと局後に話していましたが、そこからの本因坊の堂々たるしのぎが力強く、非常に難解な碁に発展しました。 その後、名人も右辺の白に寄り付き、検討室では一時、半目勝負かの声もあがっていましたが、終盤の本因坊の手厚いヨセが素晴らしく、最後は差が開いてしまいました。 名人の厳しい攻めを本因坊が堂々と受けきった、素晴らしい碁だったと思います。 終局直後のインタビューでは、高尾新名人は声を震わせながら感想を述べていた気がします。いつもは泰然としている高尾新名人も、こみあげてくるものがあったのでしょう。また、敗れた張名人も、当然悔しいでしょうが、時折笑顔を交えながら質問に答えていた姿は相手を認めていればこそのことで、とてもすがすがしく思いました。 第4局から実況中継をさせていただきましたが、どの碁も最後まで息の抜けない大熱戦でした。この対局を間近で見ることができてとても勉強になりましたし、私自身、一ファンとして興奮させられました。この素晴らしい対局をどれほどお伝えできたかは心配ですが、最後までご覧いただきましてありがとうございました。 (11/03 19:48) * * *
高尾本因坊、名人位を奪取名古屋市中区の名古屋東急ホテルで打たれていた第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局は3日午後5時55分、白番の挑戦者・高尾紳路本因坊(30)が張栩(ちょうう)名人(26)に275手までで3目半勝ちし、通算成績4勝2敗で初めて名人位を奪取した。名人と本因坊を併せ持つ名人本因坊は、張名人に続き史上6人目。持ち時間各8時間のうち、残りは名人38分、挑戦者9分。 高尾新名人は千葉市生まれ。アマの田岡敬一氏(故人)に師事し、藤沢秀行名誉棋聖門下。05年本因坊になり、06年初防衛。名人リーグ初参加で優勝し、初挑戦で二冠目を手中にした。高尾新名人の就位式は12月8日、東京都千代田区の東京会館で。 〈高尾新名人の話〉勝てると思っていなかったので、信じられない。幸運でした。 〈張名人の話〉うーん、完敗ですね。形勢判断に甘いところがあった。また頑張ります。 (11/03 18:01) * * *
白、勝勢へ検討室で終局までヨセてみたところ、盤面2目黒勝ちなので白の4目半勝ちになるだろう、という検討です。 (11/03 17:48) * * *
白、勝勢か大変難しいヨセ合いが続いていましたが、白196、198と黒を分断した手が手厚く、どうやら形勢は白に傾いた模様です。 検討室では、盤面で黒がわずかしか勝てないのではないかという検討がなされています。 (11/03 17:18) * * *
名人の寄り付き黒は上辺に厚みを築いたので、右辺の白に対して黒145から厳しく寄り付きを図りました。これにより、151のカカエを先手で打てたので戦果を得ることができました。 さらに、今度は黒153から中央の白への寄り付きを開始しました。これによりどれほどの利益をあげられるか。 現在見えている地では白が多そうですが、手厚い黒に見えない黒地がありそうなので、やはりこれから神経をすり減らすヨセ勝負が繰り広げられると思います。 検討室の検討でも非常に細かく難しい、との声があがっています。 (11/03 16:09) * * *
黒が猛追羽根九段は大盤解説で、上方の白162までの形勢について「張名人が猛追し、追いつきかけている。形勢はきわめて微妙」と語った。 封じ手のあたりまでは、白がやや打ちやすいかとの印象だったという。ところが、2日目の昼前後から張名人が急ピッチで追い上げているそうだ。 中央左の黒111までで下辺からの攻防は、いったん平和なワカレとなった。このあたりまでは「白がうまくやったのではないか」と羽根九段。左上の白122オサエに対し、名人の上辺黒123ツケがあまりにもぴったりの切り返し。「ヨセのうまい名人らしい鋭いツケです」 その後白162まででおおざっぱな形勢判断を求められて、「白地は約35目。黒はうーん、現状ではちよっと足りないかなあ、いや、待って下さい。上辺の黒模様は白から切られる心配もあるので少なめに計算したが、ここがそっくりまとまれば黒地は結構あります。うーん、黒が巧みに打ち回して追いついてきています」 ここで、いったん休憩となった。 (11/03 16:00) * * *
羽根直樹九段が大盤解説午後2時から、名古屋市東区の日本棋院中部総本部で、羽根直樹九段の大盤解説会が始まった。聞き手はアマの押田華奈さん。棋院2階の解説会場は約150人のファンで立ち見も出る盛況。 羽根九段は前日打たれた棋聖戦挑戦者決定戦で小林覚九段に黒番中押し負けしたばかり。疲労と挫折感を背負っているはずなのに、そのあたりは微塵(みじん)も感じさせず、快活に解説していた。 (11/03 15:47) * * *
やや白ペースか黒123のツケに対して素直に左からオサエるのは、黒に124にヒカレてさらにハサミツケの手段が残るので白がつらいです。そこで勢い白124とハネダシていきました。 途中、黒135から137と2目にして捨てた手が手筋で、黒141まで部分的には黒もまずまずの分かれだと思います。 ただし、昨日のコウ争いに始まり下辺から続いた戦いが一段落して、その結果、白が地合いで頑張って、やや黒の方が難しい展開になったかもしれません。 (11/03 14:25) * * *
わかりにくい形勢立会人の羽根九段は昼休憩までの形勢について、「大変わかりにくい。二人ともいい手を繰り出しながら、決め手を与えないように打ち進めている。細かいヨセを争う後半勝負になります」と話す。 勝敗を分けるのは、後半、どちらがうまい決め手をつかむかにかかっているという。 封じ手直後のNHK解説で、羽根九段は「どちらかというと、張名人がもてあましている感じがする」とコメントしていた。ところが、昼には「いや、形勢判断は非常に難しい。見応えのある碁です」と、コメントは一転慎重になっている。 (11/03 13:10) * * *
対局再開午後1時に昼食休憩を終え、対局が再開された。再開後の張名人の133手目は、「7の三」の出。 (11/03 13:05) * * *
山城九段説白122のオサエは地として非常に大きな手です。黒から参考図のように打たれますと、だいぶ白地が減らされてしまいます。 ただし、そこをオサエると黒123とつける手がみえみえなので、解説の山城宏九段は11の五にトビマガる手を推奨されてました。 ここに打つことによって参考図の黒3のような手に対しての備えになり、また次に12の二に置く筋が生じます。 さらには下辺から中央の黒の一団も遠くにらんでいて、大変手厚い一着です。 (11/03 12:11) * * *
昼食休憩第31期囲碁名人戦七番勝負第6局の2日目は、張名人の133手目考慮中に昼食休憩に入った。対局は午後1時に再開される。ここまでの消費時間は、黒番の張名人が4時間33分。白番の高尾本因坊が5時間50分。 (11/03 12:02) * * *
昨夜からのヨミ封じ手に対して名人はほぼノータイムでソイツケました。封じ手の一間トビは当然予想された手なので、一晩考えての着手でしょう。この手は自身の連絡と相手の切断、さらには右下隅の三々、あるいはハサミツケから進入する手段をみています。 対して、本因坊も白96から黒101までを利かして、さほど時間を使わずに102のキリを敢行しました。 このあたりまでは昨夜のうちに両対局者のヨミの中にあった展開なのでしょう。 (11/03 11:02) * * *
堂々の進出おはようございます。今日もよろしくお願いします。 封じ手は「9の十二」の一間トビでした。この手は形的に一番打ちたいところで、プロなら第一感の手です。この手で8の十三にカケツゲば堅いのですが、6の十四の割り込みを自ら無くして、何より裂かれ形でいかにも打ちづらい。 ただ実戦の手ですと、形は悪いですが黒から8の十三に打ち白を切断する狙いが残っているので、相当なヨミの裏付けが必要です。 (11/03 09:56) * * *
日本棋院中部総本部で大盤解説会 3日午後2時から名古屋市東区の日本棋院中部総本部(電話052・951・5588)では3日午後2時から羽根直樹九段による大盤解説会を開く。入場無料。 (11/03 09:25) * * *
4人の小中学生が見学名古屋でおこなわれた子ども囲碁大会で入賞した小中学生4人が、3日の対局見学に招待された。午前8時40分に対局部屋に入り正座、緊張した面持ちで張名人と高尾本因坊の入室を待った。 午前9時前にまず張名人が登場、続いて高尾本因坊が入室。それぞれの挨拶にあわせて子どもたちも一礼した。立会人の羽根泰正九段が封じ手の書かれた棋譜を開封する場面では、身を乗り出すようにして見つめていた。短時間の見学ではあったが、子どもたちはプロ対局を間近で観戦することができ、とても満足した顔で会場を後にした。 (11/03 09:16) * * *
対局再開、2日目始まる張栩名人(26)に高尾紳路本因坊(30)が挑戦している第31期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局は、3日午前9時、名古屋市中区の名古屋東急ホテルで2日目が始まった。 立会人の羽根泰正九段の合図で対局再開。両対局者が1日目の手順を並べ直した後、高尾本因坊が封じ手の94手目を打ち下した。 高尾本因坊が封じた94手目は「9の十二」の一間トビ。 (11/03 09:08) * * *
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