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〈石田芳夫九段の展開予想〉互角の戦い、長期戦の模様

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石田芳夫九段

 高尾本因坊は、リーグ戦で3、4月に連敗したときには、挑戦が難しくなったようにもみえた。しかし、リーグが手空きだった5月がいい休養になったようだ。その5月は世界戦で3連敗するなど、負け越しに転じている。それが本因坊防衛戦と呼応するようにして調子を戻した。

 6月、3勝2敗同士の対決で小林九段を破ったのが大きかった。名人戦ではこれまで、20代対決も、リーグ初参加で即挑戦もなかった。リーグが9人で層が厚いことなどが理由だろう。

 張名人は絶好調。15連勝もあったし、碁聖も取った。4月中旬からなんと24勝2敗だ。

 名人は若い頃から、本因坊の碁を高く買っている感じがある。昨年の本因坊戦で敗れたのは、その意識が悪い方に出たように思う。どこかマイペースではなかった。

 名人は今回、必死の防衛戦になる。今後何度も対戦するであろう相手に連続でやられるわけにはいかない。過去の対戦成績は、低段の頃を除けば互角。戦う前の精神状態は本因坊が楽だろう。

 好対照なタイプの対決といえる。両者とも序盤に工夫を凝らすことが多い。足が速く、走る名人に対して、本因坊はゆっくりじっくり。戦い好きは共通項で、中盤の読み比べは双方とも自信を持っている。終盤、名人はしのぐヨセ、手厚く構えてきた本因坊は追い込むヨセ。互いに持っているものが違うので形勢判断も難しくなる。

 ある程度乱戦になるでしょうが、その後、ヨセ勝負に進むことも。いずれにしても、シリーズが短期に決着することはないでしょう。

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