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若手が台頭、新時代に 石田・小松・矢代の3氏が展望
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■本因坊・高尾、勢いダントツ――予選を勝ち抜いた3人全員が初参加。9人の平均年齢は32.3歳で前期より4歳も若くなりました。前期は20代が1人だったのに10代と20代が計4人います。 石田 逆に40代は小林さんただ一人か。がらっと若返った。さすがに時代が変わったね。 小松 若い台湾出身の2人が入ったね。名人は張さんだし、なにか台湾勢の勢いを感じます。 矢代 史上最年少でリーグ入りした黄君はどのくらい勝つんだろう。 ――さっそく優勝候補を挙げてください。 小松 まずは依田前名人。次は高尾本因坊。それから今村さん。 矢代 最近すごく勝っている高尾さん。依田さんも来るんじゃないかなあ。どちらも本命です。 石田 久々に本命なき戦いかな。うーん、山下、高尾、小林の順で。 ――高尾さんの名が全員から挙がりました。 矢代 負ける気配がない。本因坊取ってから恐ろしいほど勝ってる。 石田 ほんとだ、夏から20勝近くしてるよ。あきれたね。勢いという点では断トツだね。 小松 そうでしょ。本因坊取る前はあまり勝ってない感じだったのに。 矢代 見た目はまったく変わらない。精神的に余裕ができたのかもしれない。 ■18歳黄、山下・依田らも注目――依田さんは今年、負け越しています。 小松 不調かどうかは分からない。昨年名人を取られて少しのんびりして、逆襲とみます。 矢代 前期も最初は3連勝。絶対、挑戦権争いにかかわってくる。 石田 最近、奔放でおもしろい碁を打つ。自分のスタイルをいろいろ試してるようにも見える。 ――山下さんは今、大忙しです。 石田 三つのタイトル戦があって大変なスケジュールだね。棋聖戦の結果にもよるけれど、2月の対高尾戦がカギかな。決め手を与えぬ粘りの力が備わって、今が一番強くなってる感じがする。 矢代 もし前期リーグのプレーオフに勝ってたら、もっと大変だった。 小松 絶好調だね。でも前期は、小林さんがそれを上回っていたんだ。 ――その小林さんの2年連続挑戦は? 石田 久しぶりの七番勝負で、まだやれると実感したと思う。ここ2、3年は目いっぱい頑張るつもりでしょう。 矢代 私は、体力的に大変かと。来期あたり出てくると予想します。 小松 すごい成績ですよね。先月、僕に勝ってからまた上げ潮ですよ。 ――今村さんは2期連続でシード3位です。 小松 内容がいい。前々期5勝3敗、前期6勝2敗と来てるから、その気になってるかな。 石田 小林さん、山下さんの上位2人に負け越してるのはきついね。 ――矢代さん注目の黄さんはどうでしょう。 矢代 予選で趙善津九段や羽根直樹棋聖を破った。そういう意味では挑戦してもおかしくない。 小松 今年19勝12敗なの? あと20勝くらいしてる印象なんだけど。 石田 名人戦に絞ったかな。碁はツボにはまったときの強さがあるよ。 ――では潘さんは? 石田 前期本因坊戦リーグで全敗したのに、こっちですぱっと入ってきたのはすごい。碁は線が太く、慌てないタイプ。 矢代 性格はおっとりしてて、ずぶとい。本因坊戦リーグの全敗はあまり気にしてない様子だから、今回はのびのび打てるんじゃないかな。 ――山田さんは前期、4勝4敗での残留です。 小松 前期は不本意だったでしょう。残留だけで喜んでるはずはない。 石田 関西総本部は井山裕太七段(16)が大活躍してる。兄貴分の山田君に「井山効果」が出るかもしれないよ。 ――前期の坂井さんは一時首位に並びました。 小松 大いにリーグを盛り上げたよね。 矢代 勉強熱心さは一番という印象です。 小松 会社員から将棋のプロになった瀬川晶司さんはすごい。でも医師から転身した坂井君はもっとすごい。すでに将棋のA級順位戦に入ったようなものだからね。 石田 活躍したときの反響が違うよね。囲碁界全体のためにも、もっと頑張ってほしいね。 |
(朝日新聞朝刊 2005/11/25)
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