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< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第1局 >
  先手 ● 黄翊祖 七段     対   後手 ○ 三村智保 九段

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棋譜
1〜33手

淡々と開幕

 開始6分前、三村智保が日本棋院5階にある行雲の間に入ってきた。続いてすぐ黄翊祖も下座につき、盤上をふき清めると、目を閉じて時間を待った。

 「お願いします」とふたりの声がそろい、いよいよ第32期リーグの幕開けである。

 タイトル、棋戦優勝経験者がずらりと並び、今期も混戦が予想される。

 黄は、今年も33勝16敗と好調をキープ。三村は負け越していた時期もあったが、現在は勝ち越し、そのうえ7連勝中。復調したとみていいだろう。ふたりともまだリーグ残留経験がない。是が非でもつかんでおきたい初戦だ。

 序盤はおだやか。左上、白6の大ゲイマガカリに手を抜くのは、最近ときどきみかける。黒は11にコスむか、上辺からハサむかを、状況によって決めようというのだ。

 保留された白がすぐ10とツケたのは、気合。「右辺に黒模様が待っていますので、白は30と二間にヒラくのもありました」と解説役の小松英樹九段。

 黒11のハネから定石ができあがっていく。黒21のツケは、張栩前名人がよく試みる。一手で済ませる長所があるが、もう一手上辺にかけたいとき、位置が難しいのが短所だ。

 白32まで淡々とした進行だが、実はすでに三村は打ちにくさを感じていたという。「なんか黒に走られていますよね」

 まだ午前11時を少し回ったばかり。30手を超えテンポが速い。のちに、だれもが「難解すぎる」と頭を抱えた戦いが始まった。 [次の譜へ]

(内藤由起子)

2007年01月12日


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