ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ > 囲碁 > 名人戦観戦記 > 記事記事

< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第3局 >
  先手 ● 彦坂直人 九段     対   後手 ○ 小林覚 九段

別ウインドウで開きます打ち手再生 | 使い方

棋譜
1〜16手

棋士生命延長法

 「私のようなおじさんがどうしたら若い人とわたり合えるのか。それを見つけるのがこれからのテーマです」  前々期の七番勝負で当時の張栩名人に激闘のすえ敗れた直後、小林覚はこう語った。かしこい小林のことだ。見つけたのではないか。

 若手対策兼棋士生命延長法は三つ。一つは最前線の研究をおこたらないことである。日本に限らず、中国や韓国の最新情報に目を通す。これは誰でもやっているが、もう一つの基本死活の勉強は小林独特だろう。読んで解くのではなく、見た瞬間に分かるようにするのだ。三つめは容易にできることではない。思わせぶりで申しわけないが、あとで触れよう。

 もうすぐ始まる棋聖戦の挑戦者となって、小林の若手対策は成功しつつある。そんな小林を目標にしているのが彦坂直人だ。小林より3歳下の44歳とほぼ同世代。5年前に初めてリーグ入りしたときはほとんどが先輩相手だったが、いまは先輩は小林ひとり。彦坂も若手対策の重要性を意識せざるを得ない。

 黒番彦坂の向かい小目に、小林は二連星。布石の「型」を持たない小林が例外的に愛用するのが白6の一間高バサミだ。それを知って黒7から9、11と忙しく動いたのは彦坂の作戦だろう。

 白12、14と腰を落とすのに黒15。15でAにツケるのはどうかと、小松英樹九段の提案があったが、これはプロの研究課題といえよう。白16はノータイム。一間高バサミを得意とするだけに決断は速い。 [次の譜へ]

(春秋子)

2007年01月26日


この記事の関連情報

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

囲碁ピックアップ

ねっとde碁

名人戦名局百選

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.