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< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第3局 >
  先手 ● 彦坂直人 九段     対   後手 ○ 小林覚 九段

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棋譜
53〜76手

攻め合い後日談

 黒53については、ちょっと面白い話があった。局後、黒54に引いて白を全滅させる手はなかったかと質問したところ、両対局者は「白の一手勝ち。つまり黒無理」と口をそろえた。

 参考図である。黒1は白2、4と攻め合いに訴える。黒5から11のとき、白12が利いて白の一手勝ちという。

 ところが後日談があった。宮沢解説を記者室で受けていると、片岡聡九段が「ホントに白の勝ちなの? 黒の勝ちでしょう。サトルに聞いてみようと思ってたんだ」と首をかしげた。対局者を信じ切っていた解説者は大弱りである。図の黒13のあと、白14とサガっても、黒15、17で黒よしではないか。白は外側のダメをストレートに詰められないのが泣きだ。

 では本当に黒よしなのか。もう一つの後日談がある。記者が小林に図を示すと、「攻め合いを錯覚していたのですね。図はつぶれのようなもの。でも黒1と引かれたとき手が止まって、白aとツケるくらいのことは考えそうです。それで白が悪い気はしません」と話してくれた。

 白54から56がさばきの好見本。先手で生きて、ほとんど勝負あった形だ。 [次の譜へ]

(春秋子)

2007年01月26日


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