ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ > 囲碁 > 名人戦観戦記 > 記事記事

< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第4局 >
  先手 ● 坂井秀至 七段     対   後手 ○ 山下敬吾 棋聖

別ウインドウで開きます打ち手再生 | 使い方

棋譜
1〜17手

カモと天敵

 第1ラウンド最終局はシード2位の山下と3位の坂井の登場。山下は4期ぶりの名人挑戦権を狙う。リーグ3期目の坂井はシード順位を7位、5位、3位と「一間トビ」を重ね、いよいよ今期は1位に到達しようという勢いだ。

 2人の対戦は過去、山下の5勝1敗。トップ棋士同士としては偏っているといえる。昨年、本紙に毎週掲載している囲碁将棋面に「カモと天敵」という記事が載ったが、うかうかすると、坂井は山下のお得意様となりかねない。坂井にとっての救いとなるデータは、負けた5局はすべて白番だったということ。本局は黒番だ。

 その坂井の布石構想を探ってみよう。まず黒7と引いて白の態度を聞いた。白8でAならば、大ナダレ定石へと誘い込むつもりだろう。そして、黒9のカカリ一本は参考になる様子見だ。

 「白10でBと高く受ければ、黒はA、白C、黒Dと運ぶ予定でしょう」と解説の片岡聡九段。白Bだと、スソの開いている左辺の価値が高まるのだ。

 白10と安定を重視したのを確認し、黒11と高中国流を敷く。白は左方の低位に石があり、黒は各所に散らばった石が全局的な連携を見せている。こういう布陣は、黒としては戦いは大いに歓迎。白12に当然のように黒13とハサむ。

 山下も黙ってはいない。白16のハサミだ。

 片岡「黒9や、遠くに黒5、7もあって、少し怖い気もします。白16は力に自信のある山下さんならではですね」 [次の譜へ]

(伊藤衆生)

2007年02月02日


この記事の関連情報

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

囲碁ピックアップ

ねっとde碁

名人戦名局百選

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.