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< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第5局 >
  先手 ● 山田規三生 九段     対   後手 ○ 黄翊祖 七段

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棋譜
1〜34手

消すより攻め

 対局開始のチャイムが鳴って1分。黄が上座で待つ盤の前に、山田は座った。ごほごほとひどいセキをしながらハンドタオルを口にあてている。

 新年あけて最初の名人戦リーグは、山田の本拠地である大阪に、黄が出向いて打たれた。日本棋院関西総本部には、和室も個室もない。同じ部屋ではほかに手合が5局あり、山田の2人の兄、至宝六段、和貴雄七段も山田と背中合わせで、盤に向かっている。

 立ち上がりは両者とも小刻みに時間を使う。右下、白10のツケからばたばた手順が進み、流行の定石ができあがった。「白20とサガられるのは地に甘いけれど、山田さんは黒21にしっかり押し上げ、先手を取って23、25と上辺にまわりたかったのでしょう」と解説役の石田篤司九段。

 さて、右上を中心に黒が大きく模様を張っている。消すなら上辺方面、白Aあたりが目につく。

 右辺はスソあきでつまらなそうなのに、黄が選んだのは、意外にも白26だった。消そうなどと甘い考えは、どうもないようだ。右辺の黒4子を攻めようとしている。

 山田は黒27と根拠を奪い、白28のトビには黒29とノゾいた。

 白30のがんばりは絶対。白Bとツイで黒Cにワタられては、白だけが浮いて弱くなる。

 ここで井山裕太七段がおもしろい提案をしていた。黒29でDからノゾけば白はBとツグよりなく黒Cにワタれるという。「しかし現実には狭いほうからはノゾきにくいですからねえ」と石田解説者。 [次の譜へ]

(内藤由起子)

2007年02月09日


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