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< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第6局 >
  先手 ● 三村智保 九段     対   後手 ○ 彦坂直人 九段

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棋譜
1〜16手

意味不明?

 みなさんの驚く顔が目に浮かぶ。白16は誤植でもなんでもない。石を落としたのでもなければ手が滑ったわけでもない。彦坂がこの一手と信じて打ったツケだ。

 彦坂、三村はともにリーグ戦新参加組。棋士序列に従い、三村が名古屋市の日本棋院中部総本部へ赴いた。

 朝日がまぶしかった。気を抜くと眠くなりそうな気持ちいい朝。でも、長持ちはしなかった。

 黒1から5は、かなりの支持率を持つ石組みだろう。白6なら黒は左上には向かわない。白6で14、もしくは小ゲイマに受けてくれれば黒Aのミニ中国流の予定だ。

 右下白8から12もおもしろいと、名人戦初解説の蘇耀国八段。

 「以前は白12の前に白B、黒Cを決めた碁も少なくなかった。黒D、白E、黒Fを防ぐためです。しかし、黒F、白Gと利かされるマイナスも大きく、いまは実戦の進行が主流です」

 さて、いよいよ左上。黒13から15の3手は説明の必要もないほど自然。次の一手にもそれほど悩む場面ではない。ところが、彦坂は碁石にさわろうともしない。カゼにやられてマスク姿。時々せき込んでいたから、てっきり体調のせいかと想像してしまった。

 「すぐに打ってこなかったから、何かやってくるという予感はありました」と、三村。東京の棋士たちは、「こんなのありえない」と、否定的な意見。地元、名古屋勢だけは、「やっぱり彦坂先生だね」と、どこかうれしそうだった。 [次の譜へ]

(松浦孝仁)

2007年02月16日


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