< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ戦第7局 >
● 山下敬吾 棋聖
対
○ 張栩 碁聖
101〜138手
不安が現実に
引きつけて真っ二つにする手口の黒1が決まったように見えた。ところが12分と慎重に考えたはずの黒7が悪く、山下は後悔を引きずることになる。黒Aからアテ、白7ポン抜き、黒9ツギがいいと、外野席および対局者は一致した。続いて白26と生きるくらいだから、黒Bのツギが先手で打てるのが自慢だ。Aの右の連絡があるので、下辺は何の不安もない。
実戦は事情が違う。白を分断したものの、黒も先手で切られた。このため、白10、12のツケバネに手を焼いたのである。もうどちらが主導権をにぎっているか分からない。こんどは白が黒を分断し、白22が先手。黒23を省くと、白Cとツケられてバラバラになることを確かめていただこう。
かくて白26と生き、振り出しに戻った。ここで解説者の形勢判断と提案を聞こう。
高木「黒27、29が決まって、悪いとはいえません。ただ黒35がどうだったか。参考図の黒1と俗にコスミツけ、白2に黒3、5が成立したと思います。白6、8には黒9まで。aの出があるので、白の対応が難しい」
白38とトンで主導権は白に移った。厚薄が逆転し、中央の黒がいかにも頼りない。
[次の譜へ]
(春秋子)
2007年02月23日
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