ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ > 囲碁 > 名人戦観戦記 > 記事記事

< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第10局 >
  先手 ● 依田紀基 九段     対   後手 ○ 坂井秀至 七段

別ウインドウで開きます打ち手再生 | 使い方

棋譜
1〜30手

嫌いな定石

 依田が和服で現れた。リーグ初戦、大阪の関西総本部での対山田規三生戦はジャケット姿。「タイトル戦以外の地方対局はいろいろとめんどうくさいから、これからは洋服にするよ」と、和服封印を宣言していたのに。気まぐれなのにはもちろん理由があった。

 山田との一戦は負けようのない形勢を中盤過ぎに築いた。しかし決め手を何度も逃し逆転負け。かなりこたえたらしい。気分一新、気合を入れなおすためにも、着慣れた和服に戻すことにした。

 坂井はいつも通りのきりっとしたスーツ姿でやってきた。依田とは対照的に、初戦で難敵の山下敬吾を破った。名人戦リーグも3期目。挑戦者候補に推す声が今期はかなり増えた。ホームグラウンドの関西棋院で戦える利を生かして連勝すれば、念願の挑戦権をぐっとひきつけられる。

 記者はナダレ定石が嫌いだ。何が嫌いって、意味が分からない。黒19のときに白20なんて、アマチュアが間違えやすいように作っているとしか思えない。そこで解説は、定石に特に詳しい石田芳夫九段にお願いした。

 「黒17と内側にマガッた実戦は内マガリ定石。黒17で21なら外マガリ定石です。決定版はいまだにありません。みなさんは間違っても気にしないことです」

 白26で29なら黒27、白28、黒26、白Aでオーソドックスな分かれに。現代は白26のノビが多い。黒27ではほかにBやCもある。黒29はC、白29、黒D、白E、黒F、白Gなら穏やかだった。 [次の譜へ]

(松浦孝仁)

2007年03月16日


この記事の関連情報

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

囲碁ピックアップ

ねっとde碁

名人戦名局百選

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.