ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ > 囲碁 > 名人戦観戦記 > 記事記事

< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第12局 >
  先手 ● 黄翊祖 七段     対   後手 ○ 山下敬吾 棋聖

別ウインドウで開きます打ち手再生 | 使い方

棋譜
第1譜 | 現在は 第2譜 | 第3譜 | 第4譜 | 第5譜 | 第6譜
31〜49手

黄、好機を逃す

 黒31の割り込みは犠打にもなりうる好打。白32で33、黒A、白32と取ってくれば、黒Bで実戦以上に黒の連絡は強固になる。趙解説者も「対局者には当然かもしれませんが、いい手でしたね」と感心していた。白36まで山下に地を与える代わりに、黄は黒37と補強に成功した。

 白は上辺と右上に、二つの弱い一団を抱えている。つまり苦戦である。右上白38には、黒39、41と上辺の封鎖が待っていた。山下はCの反撃を含みに白42。ここまでは明らかに苦しかった。ところが、8分の考慮で打たれた黄の黒43の一着で流れが変わる。

 趙「参考図の黒1とコスむチャンスでした。右上黒3、5を決めて、それから黒7ならば、はっきり黒優勢でした」

 図の白は右上にもう一手必要なうえ、上辺の眼形もまだまだ不完全だ。

 黒43には白44、46が機敏なツケ引き。手順で白48に回って、白が上辺と右上の両方を打った格好になった。

 「これでもまだ、白が相当悪いですよ」とは山下の感想だが、解説者の意見は違う。「実際はもう、いい勝負になっているかもしれません」

 黄は絶好のチャンスを逃した。 [次の譜へ]

(伊藤衆生)

2007年03月30日


この記事の関連情報

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

囲碁ピックアップ

ねっとde碁

名人戦名局百選

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.