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< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第12局 >
  先手 ● 黄翊祖 七段     対   後手 ○ 山下敬吾 棋聖

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棋譜
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49〜66手

しびれる一手

 黒49から焦点は右下方面へと移る。上辺の攻めで好機を逃した黄としては、中央の厚みをバックにした勢力圏で勝機をつかみたい。

 とはいっても中央白50に反発はできない。参考図の黒1は白2、4と出てこられ白8に黒9が省けない。白10のアテから出られ黒がよくない。

 黒55でAに構えるのは逆に白55とトバれ、黄は「自信がありません」という。山下も「黒55だと思いました」。自陣を大きく広げて白を誘い込む作戦だ。

 白58のノゾキはプロの感覚。趙解説者はまるで自分が黒を持って打っているかのように「タイミングがよく、しびれました」とうなっていた。

 いまならば黒はBとは打ちにくい。後に白Cや白59から何をされるか分からない。手堅く黒59と受けさせ、それから白60と右辺へ仕掛ける。

 ここからの数手は虚実の進行。黒63は捨て石作戦で、白が65に打てば黒3子を取れる。山下は黒に捨てさせず白64、66。ヒョイヒョイと二間ビラキを重ね、黒の勢力圏だった右辺をガラガラにしてしまった。

 解説者がしびれたのは白58、60と手をつけた手順のうまさ。白58は大いに右辺白の助けになっている。 [次の譜へ]

(伊藤衆生)

2007年03月30日


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