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黒坂井秀至  七段   対   白彦坂直人  九段

あわや半目勝負

2007年06月01日

 中央と左辺は「兄弟げんか」の関係にある。どちらかの白地を大きくしようとすれば、もう一方が傷むので、手が出しにくい。結果からいえば、白38はAに切るのが正しかった。今村解説者らが想定した進行が参考図である。

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棋譜 57コウ取る(49)、60同(54)、63、66、69、72、75各同

 今村「白1の切りに黒2、6と左辺に入られますが、実戦ほどの被害はありません(7ツグ)。黒10以下のヨセを想定して、これで半目勝負です。なお黒14でaには白b、黒c、白dのコウを争います。白はeの付近にコウ材がたくさんあります」

 「気合で白38に切って大損したのか」

 白Aならば好勝負だと分かった彦坂は落胆。黒39のアテから41の両アタリで左辺になだれ込まれては、わずかに届かない形勢という。

 白74はBと受けていなければならず、黒77から81が決まって83の出が成立。一気に差が開いた。

(伊藤衆生)

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