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< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第23局 観戦記 > 新婚初戦2007年06月22日 アマチュア出身なのに坂井はよく戦っているという声を、一般の碁好きだけでなく、棋士からも聞く。しかしこれはまちがいだ。
初めはみんなアマチュアだった。坂井の場合はプロ入りの決断が遅かったにすぎない。少年時代から結城聡らと競い、藤沢秀行先生の主宰する合宿や研究会で厳しくしごかれてきた。勉強量も強くなりたいという気持ちも、普通のプロに決して引けをとらないのだ。 その坂井が4月末、新しい家庭を持った。結婚は時に大変な力になる。いい例が名人本因坊の高尾紳路である。結婚直後に本因坊戦リーグに入ったと思ったら、挑戦者になり、本因坊を獲得した。高尾と同じように、坂井も結婚を機に大飛躍を決意しているはずだ。 なお高尾と坂井は子供のころから秀行合宿で競い合った仲である。記者が初めてふたりの対戦を見たのは、高尾が小学4年、坂井が中学1年のとき。20年以上も昔のことである。 20歳の黄翊祖を関西棋院に迎えた坂井の新婚第一局。いきなり雲行きがあやしい。白6の一間バサミに黒7と現代風に変化し、白8とごつくブツカる変化。白16のツケを相手にせず、黒17とヒラいたところまでは最新定石と認知されているが、白18は何ものだろう。技術顧問は関西棋院の重鎮、本田邦久九段。 「初めて見ました。白Aと2子を制するのが普通ですが」 本局の直後にも若手女流が18を試みていた。若い仲間で研究中なのかもしれない。 (春秋子) |
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