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黒坂井秀至  七段   対   白黄翊祖  七段

参った

2007年06月22日

 「こんなばかな手はない」と坂井のいう黒77。白の固い左辺へ向かって確かに理屈がおかしい。ここを打つなら黒92のカカエだろう。

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棋譜

 記者は白78と切った意味が分からなかった。黒79とアテられ、白85と逃げるのは黒Aで重くなるばかり。しかし黒85と抜かせるのも理屈がおかしいのではないか。

 本田「善悪は微妙ですね。黒85と一手かけてもらい、先手を奪った意味があります」

 その先手で白86から右辺を割ったあと、白92の動き出しがうるさい。最大の勝負どころだ。

 検討室のモニターテレビに白96が映し出されると、「ほう、そんな手がありましたか。厳しいものです。常識的には参考図の白1、3で、ほぼ互角の形勢です」と本田解説者。

 白96に対し、黒Bなら白98とツイで、図より白がまさると黄は見た。しかし、坂井の読みは黄の上を行った。黒97と廃石をかつぎ出したのが実質的な勝着である。白98とツグ一手に、黒99が先手になったのがこたえられない。白100を省くと、黒100、白C、黒Dとハネツぎ、次に黒Eが生ずる。

 黒101、103で参っている。白96は図に従うしかなかった。

(春秋子)

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