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< 第32期名人戦挑戦者決定リーグ第24局 観戦記 > 微妙な成績2007年06月29日 36局打たれる名人戦リーグは本局で3分の2が終わる。読者も、そろそろ挑戦権争いの有力候補を見定めている頃か。もちろん、もっかの人気は4勝1敗の張栩碁聖と坂井秀至七段、4勝2敗の依田紀基九段あたりに集中しているはずだ。
本局の2人は微妙な成績にある。特に三村は深刻。残り4戦全勝でわずかに優勝の可能性もあるが、まずはリーグ残留が先決だろう。今期新参加でシード順位が最下位のため、4勝4敗でも安心はできない。 一方、年明けから信じられないような不調に陥っていた小林は、4月のリーグで山田規三生九段に快勝して優勝戦線に踏みとどまった。この一局で3勝とするか3敗となるかは、あまりにも大きな違いがある。 序盤、その小林が積極的な作戦に出た。黒7の三間高バサミから9と構え、左下11の大斜ガケである。 「黒7は王立誠さんの好きな手。覚さんたちと研究会で取り上げたこともあります」と本局解説の王銘エン九段。白8でAと二間にトンで戦いへと進むのは、黒Bとカケる狙いもあって、黒にとって歓迎という。 黒が機略をもって布石を組み立てていることは盤上を見れば明らか。しかし、三村は白12と真正面から対抗する。12で白B、黒C、白D、黒Eと進む変化球は選ばない。 「三村さんは、白Bのコスミツケは黒に圧迫されるので嫌いなのです」と王解説者。王は、三村が主宰する研究会のメンバーでもある。 (伊藤衆生) |
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