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黒高尾紳路  名人   対   白張栩  挑戦者

ずっと一本道

2007年10月05日

 張が挑戦者に決まったのは7月12日。七番勝負の開幕まで約2カ月あった。戦う相手を意識した調整は難しくなかったのか。2人に聞いてみた。

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棋譜

 名人は「いえ、別に」とそっけない答え。もっとも、週1局のペースで対局があったから、意識する間もなかったというのが本音だろう。

 挑戦者はもっと過密。なんと挑戦権獲得からこの開幕戦までに、名人の9局を大きく上回る13局を消化している。

 「調整よりなにより、7月に挑戦を決められたのはプラスでした。8月のリーグ戦最終ラウンドはプレッシャーなく打てましたから。対局過密の中、精神的な重圧から1カ月も早く開放されたのは大きかったですね」

 白が32と切れば、黒33から41はこうなるところ。筋に明るい方は黒33で参考図の1から3と押して、aとbのシチョウを見合いにしたくなるかもしれない。

 片岡「白4の切り一本が巧打です。黒bを先手で防ぎ白6へ回れば、黒さっぱりの分かれです」

 白42では43のマゲも目につくが、黒46の整形が白一子を腐らせてあまりにも好形。とても採用できない図だろう。

 相場の黒45、白46の交換のあと、黒47はプロなら当然の一着。なぜAと白の根拠を奪わないのか。もちろん、深いわけがある。

(松浦孝仁)

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