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黒高尾紳路  名人   対   白張栩  挑戦者

プロの絶対感覚

2007年10月05日

 この譜の手順は、アマチュアとプロの感覚の違いがはっきり分かっておもしろい。検討室のアマは一手ごとに驚き、プロはうなずいてばかりだ。

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棋譜

 まず黒47。黒49、もしくは黒Aにツメて△を標的にしたくなる。間違いではないが、白47にトバれると上辺右の黒も薄くなる。ここまで用心深いのがプロだ。

 周りは黒石ばかり。なのに白は48と、いっぱいにヒラいてがんばる。黒49の打ち込みがみえみえで、今度は少しも用心深くないじゃないか。

 片岡「白48をAではフトコロが狭く、黒Bに対してもう一手必要。何か手を入れて上辺白が治まったあと、黒Cで左辺上の白一子を丸のみにされる恐れがあるのです。白50、52でさばこうとするのはプロの常識です」

 この手順は実に巧妙だった。記者は白52でDの切りしか浮かばなかった。すると黒E、白F、黒A、白G、黒Hまでとなる。この分かれ、白は根拠がない上に断点だらけで、最悪だという。

 名人は黒49の打ち込みを後悔していた。終局後の夜に行われた片岡、高尾、張の共同研究より。

 高尾「参考図の黒1、3で左上隅を引き締め、白4には黒5、7とからんでいくのがよかった」

 続いて白aは黒bに切りが入るし、白cはアキ三角の愚形で眼形も乏しくなる。

(松浦孝仁)

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