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< 第32期名人戦七番勝負第1局 観戦記 > 右上にカギ2007年10月05日 【黒4目半勝ち】198手完 終局後の夜、高尾、張、片岡解説者の3人で始まった検討は2時間ほど続いた。みんな「難しい、分からない」を何度も繰り返し、結論はなかなか出ない。最後に行き着いたのは右上だった。
挑戦者は黒石6個を取り込んだ実利に不満はなかったようだが、名人は「手割りを考えたらそうでもないかな」と、こんな見方を示した。 それが参考図。実戦白46(15の七)までの右上の分かれをスマートにしたものだ。白地の中から双方同数の石を取り除き、不自然がないように少し並べ替えてある。これだけ見れば白地は大きいが、忘れていけないのは原型だ。黒石はaのところに一つ、白は△に三つとbのツケがあった。 片岡「つまり、白が3手多い状況から黒が手をつけて図の分かれになった。私もうっかりしていましたが、どうやら黒がもうけていたようです」 この直後、上辺で白がさばいたあたりでは、挑戦者も検討室も白よしと判断していた。しかし、図の理屈を踏まえて、その時点での形勢がきわめていい勝負だったとすれば、本局の流れのつじつまは合う。 黒模様に白が踏み込めなくなった時点、黒71(14の十三)の段階で黒が優勢。これが当日夜の結論だ。 (松浦孝仁) |
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