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第32期名人戦七番勝負第1局

【9月6、7日 広島全日空ホテル(広島県広島市)】
黒 高尾紳路 名人   対   白 張栩 碁聖

  1日目 | 2日目

写真 挑戦者の張栩碁聖(手前)を破って先勝した高尾紳路名人
写真 高尾紳路名人に破れ、苦い表情の張栩碁聖
写真 検討陣も熱が入る。右から、片岡聡九段、武宮正樹九段、マイケル・レドモンド九段、後ろは万波奈穂初段
写真 2日目の昼食。本日はデザートをのぞき両対局者とも同じメニュー
写真 昨日に続き、小松英樹九段、梅沢由香里女流棋聖、古家正大二段による指導碁が催された会場。プロ1人に対しアマ6人が教えを受けた
写真 高尾名人が封じた85手目「14の八」が書かれた棋譜と封筒
写真 封じ手の「14の八」を打ち下ろす高尾名人(右)
写真 封じ手を読み上げる立会人の武宮正樹九段

静かな終局

 午後3時50分、198手までで、黒番の高尾名人が4目半勝ちした。終局は双方が盤面を整理して、黒地81目、白地70目、盤面で黒地が11目多かった。

 二人とも言葉少なで、盤面を崩しての局面検討はなく、もの静かな空気。

 終局のコメントを求められて、高尾名人は「勝ちが見えたのは下辺左のオサエに回ったとき、少し残るんじゃないかと思った。1日目は上辺で失敗気味で自信はなかった。模様の碁になったのは、ほかに打ちようがなかったので、流れのままに…」。

 張挑戦者は「1日目はちょっと決めすぎたかな。形勢を悪くしたようにも思う。上辺の折衝はうまくいったと思ったが、ちょっと楽観していたところもあるし、いろいろ判断ミスもあった。下辺右のハネツギなどだ。もうちょっと(黒の模様に)踏み込むべきだったかもしれない。難しい碁だった」。

 張挑戦者の表情は穏やかで、落胆の感じは乏しく、むしろ余裕も感じさせる受け答えだった。

2007年09月07日16時30分

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七番勝負第1局は高尾名人が先勝

 第32期囲碁名人戦七番勝負の第1局は、午後3時50分、高尾紳路名人(30)が198手までで挑戦者の張栩碁聖(27)に黒番4目半勝ちした。持ち時間各8時間のうち、残りは名人1時間23分、挑戦者1時間25分。第2局は19、20の両日、長野県松本市で。

 持ち味どおりの手厚い打ち回しをみせた名人が、中央を目いっぱいに囲って開幕戦を制した。

 右上黒25のハネ出しから上辺にわたる戦いが最初の焦点。白52のツケから巧みにサバいた挑戦者に対し、名人は黒61、63と大模様で対抗した。挑戦者は白66から72と模様を囲わせる作戦をとったが、このあたりの決め方に問題があったようだ。

 黒85(封じ手)から始まった2日目。白94と踏み込んだ挑戦者に、名人は黒95と最強に応じて乗り切り、黒123と中央を止めて優勢に立った。

 解説の片岡聡九段は「両者の持ち味がよく出た、見応えある一戦でした。黒模様のまとまり具合が勝負でしたが、挑戦者に少し判断ミスがあったようです」と話した。

2007年09月07日15時55分

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小松九段の大盤解説でも黒の「盤10」

 ホテル3階で午後2時半から、大盤解説が再開された。小松英樹九段の解説と、梅沢由香里女流棋聖の聞き手コンビ。

 午後3時15分までかけて、初手から丁寧な解説のあと、終盤の形勢を判断したところ、黒89目に対し白79目。検討室の1時間前の判断の大勢と同じく、こちらでも黒の「盤10」という結論となった。

 黒のリードと逃げ切りはほぼ固まりつつあるようだ。

2007年09月07日15時30分

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やや黒の厚い形勢か

 検討室では立会人の武宮正樹九段、片岡聡九段、マイケル・レドモンド九段らが、ヨセの最善手を重ねて形勢を探っている。

 午後2時時点で一応の数字が出たのでは、黒89目対白79目、あるいは白81目で、いわゆる盤10、黒のやや厚い形勢となった。

 一方で「いや、半目勝負か」との見方もあり、依然予断を許さない情勢だ。

2007年09月07日14時15分

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梅沢女流棋聖の指導碁に「お上手ですね」

 午前中、昨日に続いて棋士3人による指導碁があり、元アマ十傑戦広島県代表の肱岡英昭さん(65)は、梅沢由香里女流棋聖に2子で対局。中押し負けしたが、「女流棋聖だけあって、なかなかアマ相手にお上手でしたよ」と兜を脱いでいた。

 肱岡さんはアマ十傑戦だけでなく、世界アマの県代表に過去三回なった地元では有名な打ち手。現在はJA広島信連の相談役をしている。

 同信連は明日8日、広島県体育館で1300人の子供が参加する子供囲碁フェスタの特別協賛をしている。「引率の親を含めると4000人規模の囲碁祭りです。全国にこんなに大規模な子供の囲碁フェスティバルはないでしょう」と自信にあふれていた。

2007年09月07日13時30分

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対局再開

 昼食休憩を終えて、午後1時に対局が再開した。挑戦者の張碁聖の102手目は「11の五」。

2007年09月07日13時05分

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昼食休憩、午後1時から再開

 第32期囲碁名人戦七番勝負第1局2日目は、張碁聖が102手目を考慮中に昼食休憩に入った。持ち時間各8時間のうち、ここまでの消費時間は高尾名人が5時間、張碁聖が5時間24分。再開は午後1時。

2007年09月07日12時05分

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険しい局面迎える

 高尾名人の封じ手黒85は右辺のアテ。検討陣の予想にあった手だった。黒は89と右辺の白の連絡を阻止した。

 張挑戦者は白90から黒模様の削減をはかる。白が94と踏み込み、名人が黒95と最強に応じたことから険しい局面を迎えている。激しい戦いに発展する可能性がある。

 解説の片岡聡九段は「穏やかにヨセへ進むかと思われたが、一転、険しくなりました。一番の勝負どころでしょう」と話した。

2007年09月07日11時20分

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昨夕食は二人とも中華料理

 1日目が終わったあと両対局者は別々に、名人戦関係スタッフ各一人とともに夕食をとった。ともに偶然中華料理で、名人はホテルの中のレストラン、挑戦者はホテル近くのレストランだった。

 アルコールは名人は生ビール中グラス1杯だけで、あとはウーロン茶。名人は普段は酒豪クラスだが、対局2日目に備えて控えめにしたようだ。

 挑戦者はアルコールは一切だめな体質なので、この晩もプーアール茶だけ。

 話題は、名人は意外にも気ままな鉄道の旅が好きといい、数年前、金秀俊七段とふたりで、ふらりと、東京から長野、新潟、金沢、京都、四日市、東京都と4泊5日の汽車旅行を楽しんだ話しに興じていたという。

 挑戦者はもっぱら、集中力のコントロールを話題にし、なかなか難しいと苦笑いしていたという。

2007年09月07日09時55分

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封じ手を開封 2日目始まる

 第32期囲碁名人戦七番勝負の第1局は2日目の7日午前9時、広島市中区の広島全日空ホテルで再開した。

 両対局者が1日目の手順を盤上に再現した後、立会人の武宮正樹九段が封じ手を開封。黒番・高尾名人が封じた85手目は14の八だった。

2007年09月07日09時10分

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